半年に一度の店の参観日とも言える「神無月の会」が訪れようとしています。
それはこれまでの店の歴史を踏めて、店の成長を示す場でもあり、取り組みを見ていただく場でもあると私は考えています。
荷の重たい仕事と言えますが、この日があるから仕入先を尋ねては、お客様に紹介させていただきたい商品を見つけ出そうという意欲が湧き上がり、その繰り返しが現在の店作りに反映されているのかもしれません。
しかし着物業界がコロナ禍以降、物価高とも重なり積極的な物作りが出来なくなっていて、これまでと同じことをしていては生き残れない時代になっていると言っても過言ではありません。
そうした中での「参観日」なだけに、神無月の会をどのようにして肉付けして行ったらいいのかを、仕入先に相談するのですが、心に響く答えが返ってこなかったために、今回は店の強みを活かしての神無月の会を演出してみることとしました。
その一つが当店のオリジナル商品として発表させていただいた「加賀染め足袋」がありありますが、現在も県外からの注文がオンラインショップから入って来ていまして、この店の人気商品の一つになっています。
この加賀染め足袋を今回の参観日に合わせて新作を4点作って見ました。
【神無月の会に向けて加賀染め足袋を新作を発表!】
その新作がこちらになります。
今年は4月の卯月の会にて、能登半島地震の復興支援として作らせていただいた「菜の花とてんとう虫」と「雪割草と雪の結晶」となる、七尾市と輪島市の花を加賀染め足袋にさせていただきました。
その時点で15種類の加賀染め足袋を揃えることとなりましたが、この会は、これまでの加賀染めらしい花模様とはまったく違っもので、きもの遊びを意識した図案で新作を作って見ました。
その足袋が今日の午後に店に届いたことから、ここに発表させていただきます。
【魔女と帽子】
まず最初に「魔女と魔女の帽子」をなる、遊び心たっぷりの足袋となります。
娘たちと相談して図案を起したものですが、魔女をもう少しふくよかにすればよかったかもしれないと思うところがありました。
ここはお客様のご意見も聞いてみたいと考えています。
【ヤモリとヤモリの足跡】
こちらヤモリとヤモリの足跡を描いたものです。
色は深い紺色になります。
【レトロな蓄音機と音符】
こちらは加賀染め足袋を発表した時点から作ってみたかった音楽関係の足袋になります、
レトロな蓄音機に音符柄でまとめた作品です。
【ハロウィンのかぼちゃとキャンディー】
そしてこちらがハロウィンを題材にして作らせていただいた「かぼちゃとキャンディー」になります。
こちらの遊び心があった面白いと思っていますが、履く時期が限定されるために、このハロウィンの足袋にかぎらせていただきますが、明日より注文を受けさせていただきます。
この加賀染め足袋は加賀友禅の作家さんに一つ一つ手描きして作り上げたもので、注文はお客様の足のサイズを伺ってから作らせていただくオーダーメイド足袋となるものです。
なので注文をお聞きしてから1週間~10日間近くお時間をいただくこととなりますが、ハロウィンを着物で楽しみたいとお考えの方は、来月10日頃までに注文をいただけるとハロウィンの日に間に合うかと考えています。
上がり立ててオンラインショップにもアップしていないことからここしばらくは電話かメールで受け受け付けたいと思っています。
お値段は一足、税込み価格4,950円となります。
他の3柄は参観日の日となる10月25日(金)よる受けさせていただきます。
女流加賀友禅作家さんがお一人で描いていただいているので、注文が多く入って来た場合には納期が遅れることがあるのでご容赦ください。
この4点の加賀染め足袋の画像を大きくさせていただきました。
好みが分かれるところかと思いますが、このようなワンポイントで描かれた遊び心たっぷりの白足袋があってもいいと思って発表したものです。
世の中にない足袋になるかと思われるので、是非参考にされてみてみてください。
今回の4柄を加えると、加賀染め足袋は19柄となりました。
この4柄以外はオンラインショップからお求めいただけるので、宜しければ覗いてみてください。
このようにして、当店の神無月の会が楽しい参観日となるように知恵を絞り出しているところです。
どうか楽しみにしていてください。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。