今日はとてもよい天気に恵まれて、お客様の多い一日となりました。
私は店の奥で4月に開催する「永治屋清左衛門展」のチラシ作りを始めていたのですが、ザワザワとした雰囲気に呑み込まれてしまって手につきませんでした。
今日の投稿後にエナルギーが残っていたなら、チラシ作りに着手したいとかんがえているので、近況報告は省略させていただきます。
今日の天気は春が来たことを予感させるところがあって、入学式にお召になる着物と長襦袢の丸洗いを今月中に仕上げて欲しいとの相談をいただきましたが、この春にお子さんが入学される先のお母さんは。これから忙しくなるのではないでしょうか?
着物で臨めれる方は、その準備を終えていらっしゃるかもしれませんが、どのようなお着物をお召になられるのでしょう。
【お母さんの入学式の装いにお勧めしたい加賀友禅訪問着】

例えばこの画像にあるような加賀友禅の訪問着などは、入学式や七五三の装いに最も相応しいとされている種類の着物で、業界用語で「フォーマル用の着物」と呼んでいるものです。
帯は格調のある袋帯で合せますが、気品のある着物だと思いませんか?
【優しい色合いの加賀友禅訪問着】

春らしい桜色の地色に加賀友禅らしい花鳥柄でまとめられていてその作品名は「風さわぐとき時」となっております。
加賀友禅の着物は流行に左右されることなく、世代が変ってもお召いただけるの価値があるだけに、人気の高い着物といえるかもしれません。
しかし近年は入学式に着る着物も多様化していて着物に対する価値観の変化を感じていますが、着物を見立てる側としてお伝えしていきたいことがいろいろあって、今日は入学式の装いと着物を着る前にチェックしておきたい事柄をまとまたので、よろしければ一読ください。
【お母さんの着物の装い
そこで入学式を着物で迎えたいと考えている方に、いくらかでも役立つ情報をお届けできればと、式典に臨む前の注意点をまとめてみました。
入学式に相応しいとされる着物は、「訪問着」や「付下げ」、「色無地」や「江戸小紋」とされていますが、近年は「紬の訪問着や紬無地」だったり、「全体に模様が入った小紋」をお召になる方も見かけるようになりました。
その際の装いのポイントとしては、おごそかな式典の場でもあるので、街着的なお洒落の仕方は適当でなく、礼装に準じる装いで臨むことが、入学式の場に優しく溶け込むのではないでしょうか。
ご自身に装いが入学式の装いに適当なのか判断が付かないときは、地域の呉服店で相談されることをお勧めします。
【着付け必要な和装小物】
着物と帯、長襦袢の他に何が必要なのかチェックリストをここの用意してみました。
□帯締め □帯揚げ □バッグ □草履 □肌着(ワンピースタイプが着やすい) □コーリンベルト2本 □腰ベルト1本 □だて締め1本 □腰紐3本 □帯板 □帯枕 □衿芯 □足袋 □かんざし □補正用タオル3本
着付をされる先によっては、使われる和装小物が異なることがある方との事前の打ち合わせを済ませておいてください。
訪問着や付下げの着物には重ね衿を入れると華やかさが増しますが、この点についても呉服店や着付を依頼されている方と相談されることがあってもいいと思います。
ここで確認を怠らないようにしていただきたいことは。
【着物を着る前の確認事項】】
■半衿が長襦袢に縫い付けが必要で、半衿が取り付けてなかったり汚れている場合はその対応が必要となります。新しい半衿を長襦袢に取り付けなくてはならないときは、その取付けを呉服店さんなどで相談されてみてください。
当店では半衿の取付けを2千円でさせていただいています。
■ 着物、帯、長襦状態に問題がないかを確認すること。
・シミやカビが出ていたら⇒呉服店やシミ抜き屋さんに持ち込んで直してもらう。
・タタミジワがあったなら⇒呉服店やクリーニング店で直してもらう。
・着物寸法が体型に合わなくなっていたら⇒呉服店で縫い直しをお願いする。
・コーディネートに自信のない人は⇒信頼できる呉服店で相談する。
・着物と長襦袢の寸法が合っているかの確認を済ませる。(呉服店さんなどに見てもらう)
・入学式当日の着付けを前もって予約しておく。
【着終わった後のメンテナンスを怠らないように!】
着物を着たときに、衿にうっすらとファンデーションや汗が付着することが考えられるので、着物を専門にお洗濯されれう先に持ち込んで、問題がないかの確認をされることをお勧めします。
専門家が着物や長襦袢なのを点検して、他のも汚れやシミがないかの確かめてくれるので、お洗濯や染む抜きが必要な場合は専門家にお任せして、綺麗に戻してからかたづけてください。
これたの行為を怠ると、後に大事になる事がありのでメンテナンスを忘れないようにしてください。
当店でも着物の丸洗いや汚れ落としなどを承っていますが、過去の例で、入学式の日に着物が雨に打たれて裾が縮んしまった着物を持ち込まれたケーズがありますが、縮んだ着物のお直しは簡単ではなく、最悪の場合は着物を一旦反物に戻してから縮を直して、再び着物を仕立てることとなるので、前もって着物にガード加工を加えておくと、雨の日でも安心してお召になれるかと思います。
当店ではパールトーン加工をお勧めさせていただいてますが、仕上がった着物でもパールトーン加工ができますので、いつでも相談ください。
この店は着物初心者のお役に立つ店でありたいと思っているので。分からないことがあればいつでもお尋ねください。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。
さて、この投稿後にもう少し頑張ってみようかと思っています。