春めいて来たのに徐々にお客様がお越しいただけるようになったものの、お客様の消費に力強さが見られなくて、店の提案力の乏しさを感じずにはいられません。
でも今が、4月の開催する「永治屋清左衛門展」の段取りとチラシ作りに追われていまして、店の模様替えや情報紙配りもできずにいます。
明後日までにチラシ作を終らせたいと思っていて、今日はチラシ作るに右往左往する一日でした。
【モリスの柳柄二重織着物をロイヤルチューリップ文唐織袋帯でコーディネート】

この画像は永治屋清左衛門の二重織(ふたえおり)の着物で、模様はウイリアム・モリスの柳にんあります。
それを永治屋清左衛門のロイヤルチューリップ文を唐織で仕上げた袋帯でコーディネートさせていただいたものです。
このコーディネート画像が上手く撮れなくてね~
制作中のチラシに取込みたかったのですが、二重織の魅力を画像から伝える事ができなくて断念しました。
この二重織の着物は、使われている絹糸と永治屋さんの技術力に持って生み出された着物です。
その絹糸はエルメスのスカーフにも使われているブラジルの「ブラタク社」の6段階に分けられる生糸の最高ランク「6A」の糸を用いていて、その絹糸を特殊な技法から生地に凹凸を生み出し、現われた模様が光の反射によって柄が浮かび上がりる着物を二重織の着物と呼んでいます。
織物なのに生地の風合いが柔らかく、シルクの艶が気品を生み出していて、身にまとうことで心を豊かにする着物といえるでしょう。
それはドレス感覚に似たところがあって、永治屋清左衛門さんが唐織で織ったロイヤルチューリップ文の袋帯でコーディネートしたものをチラシに載せたかったのですが、私のカメラはその二重織の魅力を引き出すことができなくて、チラシの構成に右往左往していました。
【永治屋清左衛門の笹の葉模様に二重織着物を金銀箔の袋帯でコーディネート】

その二重織の着物は美しいキモノ春号にも掲載されていて、「笹の葉」の模様を永治屋さんの金銀箔の袋帯でコーディネートされていました。
織物の着物ですが裏糸が通っていないために、単衣の着物として仕立てることができるのが二重織の着物の魅力です。
【永治屋清左衛門のソテツ柄紋紗の着物を紗立涌更紗袋帯で合せる】

そしてこれはグリーン地の「ソテツ模様の紋紗」のきもので、合わせた帯は永治屋さんの「紗立涌更紗袋帯」です。
きものも帯も単衣時期からお召になれるもので、今回の卯月の会では永治屋さんの単衣物の装いも提案させていただきたいと考えています。
永治屋清左衛門展を開くに当り、永治屋さんが創作された着物と帯の類似品を市場で見かけることが少なく、それだけにしっかり説明を加えてご案内させていただきたいと思っています。
開催日は翌月の4月24日(木)から27日(日)までの4日間となりますが、お楽しみ企画も取り上げたいと考えているので楽しみにしていてください。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。