涼しくなり始めて少しずつですが来店数が増え始めています。
とはいえ新しい着物や帯の見立て相談が入るのはほとんど県外からで、地元の方から着物相談は、着物シミ抜きや丸洗いに寸法直しなどの仕事が多く、秋のお洒落を考え始めるのはもう少し先なのかもしれないと思っています。
今は今月の17日から開催する神無月の会の案内と準備で気忙しくしていて、ゆとりある生活からは縁遠くなっています。
自分で選択した生き方なので、いつまで走れるのかを試してみたいと思ってますが、投稿を終えて自宅に戻る頃になるとクタクタになっていて考えさせられるところがあります。
さて、今日は関東のお客様から数日前にアップした葡萄柄の加賀友禅小紋を誂えたいとの相談をいただいてましてね~
そのお客様と電話でお話をしていたときに、以前アップした記事に黒地のグランドピアノ柄の帯が載っていて、ご自身がその帯と同じものを持っているとの話から、注文をくださった加賀友禅小紋に合わせてクリスマスシーズンの着こなしとして楽しんでいただけることをお話しをさせていただいた次第です。
すると、帯締と帯揚げも合せて欲しいとの相談をいただいたので、今日はその相談にお応えさせていただきたいと思います。
【加賀友禅の葡萄柄飛び柄小紋】

お客様からご注文をいただいたのはこちらのワイングラズが浮かび上がる葡萄柄の小紋です。
光の反射で紫地の色が微妙に変ってくるので、映像を撮る側としては苦労するところがありますが、私が一目惚れした着物なので仕上がりを楽しみにしていてください。
【グランドピアノの帯】

そしてお客様がお持ちになっている帯がこの「グランドピアノ」の帯になります。
店の帯を使って帯締め帯揚げをコーディネートさせていただきました。
私のお勧めはこちらです。
【私が提案する帯締と帯揚げA案】

【トータルコーディネート】

帯が黒地なので帯締は明るい色合いが似合うと思っていて、選んだのは白を黄緑系のラインが入った品で大人の味を表現してみました。
黄緑系の色は小紋柄の差し色にある緑を意識してみました。帯寄りの合わせ方になっているかと思います。
帯揚げは、これ以上色を入れると、加賀友禅の葡萄柄の印象が弱くなることから、アッサリした色合いの品で纏めました。
帯揚げにした時に色の強弱が出るのが一つのポイントかと思っています、
【私が提案する帯締め帯揚げB案】

次の提案させていただくのは帯締を優しくしてみました。
【トータルコーディネート】

その画像がこちらです。
淡い黄色とブルーグレーの色合いのコントラストと曲線が優しさを伝えていて、着物寄りの合わせ方になっているかと思います。
【右側の帯〆淡い黄色とブルーグレーのリバーシブル帯締】

右側はブルーグレーを活かすこともできるので、お得感があるかもしれませんね。
明日連絡をさせていただきますのでS様のご意見をお聞かせいただけたらと思っております。
上手く言葉にすることができていませんが、今日はこれで終らせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。