帯〆の合わせ方で装いが変わるものです・そのことを記事にしてみたのですが・・・

♥ 日ごろお客様と接していて着物コーディネートが悩まれている方が随分多くいらっしゃることを感じております。

例えば黒留袖にどのような長襦袢を合わせたらいいのかが判らないという初歩的なことから、譲り受けた帯を何に合わせたらいいかが判らないとか、着物と帯を新調したものの、着る前になって、どのような帯〆と帯揚げを持ってきたらいいのかが判断できないなど、相談の中身は違えども、着物のコーディネートは着なれない方にとってはハードルの高い世界のようです。

その方々のために私たちの店が存在しているのですが、長年この仕事と関わって来てコーディネートの難しさは、最後の仕上げとなる帯〆と帯揚げの合わせ方ではないかと思っております。

CSC_0006osilyarenaobisime-1.JPG合わせる帯〆の色一つで、おしゃれが磨かれれる着こなしになることもあれば、その反対に壊れてしまうことがあることがあります。

特におしゃれしたい方にとっては帯〆の合わせ方は重要で、ご相談をいただく機会が多くありますが、いつも思うことは着物に帯を合わせる以上に帯〆の持って行き方に高度な感性が必要とされることを感じています。

その合わせ方は一般的には着物にある色から一色を取り出し、それを帯〆の色に持ってくる方法が取られます。

合わせ方としては的外れではありませんが、私としては無難過ぎて面白味がないと考えていましてね~

お客様の装いに濁り色が合うのか、パステルカラー合うのか?

帯の色合いが重たいものであれば、何色で重たい色を抜いたらいいのか?

装いが地味に映るようであれば、何色でおしゃれな雰囲気を出せるものなのか?

時と場合で最後の仕上げが変わるのが帯〆で、この微妙なさじ加減がセンスではないかと考えています。

ここにお店の見立ての違いが出るのではないでしょうか?

ご理解をいただけることの難しいところではありますが、こだわりを持って感性を磨き、おしゃれにこだわる方に応えられる店になりたいと思っています。

皆様の中で、帯〆帯揚げの合わせ方で迷っていらっしゃる方がいらっしゃれば、是非ご相談をください。

今日は閉店後に来客があって、記事を書き始めるのが遅くなってしまいました。

お腹も空いてきたので、これで閉店と致します。

では、おやすみなさい。