年を重ねたこともあるが、クリスマスとは無縁となっていまして、静かに時間が過ぎていった感じがします。
子育てしていた頃は妻とどんなクリスマスにするかを一緒に考えて、楽しいクリスマスを子ども達にプレゼントしていたときのことを懐かしく思います。
今日はそのクリスマスの日で、この日を過ぎると一気に国民生活はお正月休み入り新しい年を迎えるのでしょう。
小さな店ではありますが、次は年末年始に向けての店作りになるので、残された2025年がハッピーに幕が閉じれるよう店内を盛り上げて行けたらと思っています。
【茶屋辻模様の京友禅訪問】

店を盛り上げて行くとなればこの店は着物のなります。
新年の晴着としてとても豪華な京友禅訪問着を店頭に出させていただきました。
着物の空間を埋め尽くすよいうに遠山の模様が描かれて、そこに古典柄の茶屋辻模様を描いた大作の訪問着となります。
こちらの作品は上野街子氏の作品となるものです。
上野街子さんは京友禅の分野で人間国宝に認定された上野為二(うえの ためじ)さんの次男さんのお嫁さんと聞いていますが、その作風は加賀友禅下絵師の上野清江さんの流れを引いていることから、京友禅とはいえ親しみやすい作品かと思います。
【京友禅訪問着/茶屋辻の柄】

このようなゴージャスな訪問着でしたら、どのような席に出席されても輝きを魅せるでしょうし、知名人が集まる新年会の場などにお召いただけたら誰よりも映えるのではないかな~
とても見応えのある訪問着かと思っております。
ここからは話題がガラリと替わります。
11月の東京展にて大変おせなになりましたお客様から、着物を仕立てた後の残り生地から大きめのバッグが作れないかと3種類のきもの生地をお預かりしていまして、その一つが仕上げってまいりました。
【A4サイズの用紙が入る大きさのオーダーメイドバッグが仕上がる】

お客様のご要望はA4サイズの用紙が入る大きさを希望されていまして、残り生地が沢山あった黒地の夏物の生地から最初に一つ作ってみました。
そのバックを画像にアップさせていただきまし。
【バッグの中の画像】

バッグの中は三層に分けられていまして、その中央がファスナー付の仕切り板のような役割を持つポケットとなっていて、とての使いやすい横長バッグとなります。
【底に鋲(びょう)を作る】

バッグの底に鋲(びょう)を付けさせていただきました。
夏物の生地だったので、生地の下地に黒い生地を張ってその上のきもの生地を合せたので、フォーシーズン使えるバッグとなったのではないでしょうか。
お客様のご要望にあったバッグになったかと思います。
他にきもの生地を2種類お預かりしていまして、改めて店からの提案をさせていただきたいと思います。
【トートバッグ】

次の提案させていただくのはこちらのトートバッグです。
【夏物に生地でトートバッグを作る】

持ち帰ったレモン色の夏物生地の長さだったらこの大きさのバッグが作れそうで、残った生地で鼻緒が作れとのことだったので、一言付け加えさせていただきます。
【トートバッグの中側の映像】

中は先に作ったバックと似ていて三層に変われます。
バックを作っていただく職先が異なりますが、加工費は税込みで2万円前後すると思ってください。
そして最も生地が少なかった万筋の江戸小紋は、利久バッグとして活かしてみてはいかがでしょう。
【残布で利久バッグを誂えるとしたら】

このような形のバッグを利休バッグといます。
【江戸小紋の万筋柄で利久バッグを作る】

このような感じで生地を当ててみると、小洒落たバックかと思えましてね~

バッグの側面となる両側を江戸小紋の生地を使わせていただいて、バッグの「天」も同じ江戸小紋で作れたら良かったのですが、生地が足りなために黒の塩瀬半衿を使いって仕上げるというのはどうでしょう。
こちらも細長い残布が出るので、お揃いの鼻緒を作ってみてはどうかと仕入れ先からの提案がありましたが、ご予算もあるので、記憶に留めておいてください。
【天は塩瀬半衿の黒で合せる】

持ち手の相談をするのを忘れていますが5万円近くかかるかと思っています。
他にも「懐紙入れ」とか「数寄屋袋」、「足袋入れ」なども数千円で作れるので、その選択もあっていいかもしれませんね。
詳しいことは電話でお話ができればと思っています。
このブログをご覧になっている方で、ご相談をいただけたらこのようにして提案をさせていただきますので、気軽に連絡ください。
それは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






