60年前に準備された「のしめ」の白長襦袢の振りに模様が入る(男児の宮参りのきもの)

60年前に準備された「のしめ」(宮参りのきもの) 着物/きもの

お客様が60年前にお婆ちゃんが用意された「のしめ」をお持ちになってシミ抜きの相談にお越しになりましてね~

拝見してみると立派なお着物で羽二重に友禅したものです。

【60年前に準備された「のしめ」(宮参りのきもの)】

60年前に準備された「のしめ」(宮参りのきもの)

お婆ちゃんは大阪にお住まいだったことから大阪の呉服店で用意されたとのことでしたが、その当時はの「のしめ」は黒地が主流だっただけに”グリーン地”とは大変珍しいお着物かと思われます。

シミが気になる箇所に赤いシールを貼って、何処まで直せるかの見積もりを取らせていただくことを説明をして長襦袢を見て見ると、これまで見たことのない長襦袢に驚かされましてね~

【のしめ白長襦袢の振りに模様が入る】

のしめの白長襦袢の振りに模様が入る

長襦袢の振りに吉祥模様が入っていまして、初めて目にするものでした。

「60年前にここまでこだわるのしめが存在していたんだ~」

【夫婦鶴の模様が入る】

夫婦鶴の模様が入る

片袖の振りには夫婦鶴と思われる模様が・・・

【松竹と亀甲柄の模様】

松竹と亀甲柄の模様

もう片方は松竹に亀甲柄の吉祥柄でした。

【長襦袢の両袖の振りに模様が入っている】

長襦袢の両袖の振りに模様が入っている

そしてその反対柄に模様を染めていて、ここまでの仕事をしていた職人さんがいたことにも驚いた次第です。

昔は職人さんの技を競い合っていた時代があったことを聞いたことがありますが、そのような面影を感じさせらるのしめと言えます。

私がこのような作品が作られていたことを多くに人に見ていただきたいことを話すと、画像を使ってかまわないといってくれたもので、ここにアップさせていただきました。

今の私たちに業界は、きもの離れから商品の販売単価を下げることに知恵を使っていて、良質で仕事の重たい作品を作ろうとしている人が少なくなっています。

これでは職人さんが育つ環境とはいいにくいところがあり、歯車が合わない時代になっていることに寂しさを感じている私です。

実は今日も用事がありまして早い投稿となりました。

記事を書いている途中にお客様の出入りが多くあって、記事を書くことに集中できないままにアップすることに・・・

本当に毎日が忙しくてどうかなりそうです。

それは今日はこれにて・・・

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