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来る22日から始める「お値打ち品の会」の準備が始まりました。
この会は、年に一度だけ全ての商品が割引になる会です。
(とは言っても足袋や肌着などの和装小物にお香関係は対象外)
具体的には和雑貨や浴衣関係、そして夏物の着物や帯、更には秋物に至るまで、期間限定で店にある品がプライスダウンになる催事です。
決算前で在庫を減らし、売り上げを伸ばしたいというのが経営者としての考えですが、仕入れ係りとして、割引価格を付けなくてはならない催事に、複雑な気持ちで準備を進めているところです。
仕入れ係としては、半年近く前から新作の季節商品を見て注文を入れます。
つまり、お気に入りの商品を選んでいる訳で、店の娘みたいなものです。
そんな娘たちが店にはいっぱいおります。
だけど経営となると、娘たちが沢山いることは、手放しで喜べることではないんですね~
むしろ、商品が売れてまた仕入れる、その循環が経営としては言い訳です。
だから決算前になると、在庫が少なくなることを考え催事をする訳ですが、お気に入りの娘に割引の値段を入れることがとても辛くてね~
頭を痛めています。
だって割引をするために付けているフライスではないからです。
商売に対する考え方は人それぞれですが、身を削って痛い思いをする経営はしたくない。
だけど、それが許されない時代になっていて、ある面、厳しい社会の縮図をみるような悲しさを覚えます。
会が始まるまで、残すところ二日間。
ぶつぶつ呟きながら、割引価格を決めていた私でした。