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先月、祇園祭での展示会にて、、大阪からお越しになられたお客様がお嬢様の着物と帯をお選びくださいました。
その方とは初対面で、このブログが切っ掛けとなりお取り引きをいただいた訳ですが、その会場には帯〆帯揚や草履げなどの和装小物が充実していなかったために、お見分けした着物に小物を合わせて欲しいとの宿題をいただいたのです。
その提案が遅くなってしまって恐縮していますが、ようやく映像を取り込むことが出来、お客様にお電話を入れると、ブログから紹介してもかまわないとのことでしたので、ここに映像をアップさせていただきます。
写真が多くなりますが、どうか皆さんもご一緒にお楽しみください。
会場にはお嬢様のお越しになり、こちらの小紋を刺繍の袋帯でコーディネートさせていただきました。
お嬢様は高校2年生で、近く海外へ留学なさるとのことで、セレモニーなどの場に着物を活用したいとのことで。
お選びいただいた着物には、小紋とはいえとても華やかさがあります。
それ故に、力強い帯を合わせないと着物が生きてこないことから、ボリュームのある帯でコーディネートしたものです。
華やかさと日本の伝統の味が調和され、セミフォーマルの装いとしてお召しいただけるのではないでしょうか・・・
それでは、この後は私からの提案です。
まずは刺繍の半衿からです。
刺繍の衿:映像【1】
刺繍の衿:映像【2】
刺繍の衿:映像【3】
刺繍の衿:映像【4】
無地の塩瀬半衿でも白でもかわいませんが、17歳という若さを考えると、華やかだがあってもいいと考え、この4点を提案させていただきました。
私は【4】の紫の刺繍衿が魅力的だと思いますが、可愛さを表現するのであれば【1】、シンプルにまとめるのであれば【2】だと考えます。
次の帯〆と帯揚げです。
帯〆帯揚げの映像【1】
帯〆帯揚げの映像【2】
帯〆帯揚げの映像【3】
帯〆帯揚げの映像【4】
着物と帯のコーディネートに力強さがあることから、一般的なフォーマルの帯〆帯揚げでは、色が負けてしまいます。
また、着物に紫と緑があることから、その色をキーワードに考えてみました。
私は着物と帯の切り返しとなる部分にマイルドな紫の色をあてがい、帯締めに【1】か【2】の色でスッキリまとめてみてはどうかと考えています。
次は足元です。
着物と帯のボリュームを考えると、かがとの高さが6.5㎝あるものが適当ではないかと考えます。
加えていうならば、横巻きが無地より、色のハーモニーのあるものがおしゃれだと思い、この4点を選んでみました。
それでは鼻緒を添えてみましょう・・・
鼻緒【1】
鼻緒【2】
鼻緒【3】
鼻緒【4】
鼻緒【5】
鼻緒【6】
鼻緒【7】
鼻緒【8】
私に見立てとしては、鼻緒【2】の淡い紫が優しいのではないかと思います。
合わせる草履台は、白のエナメルに横巻きに赤のラインが2本入ったものか、クリームのエナメルに横巻きにピンクの大きな矢絣が入った品が、着物とのそりが合うのではないでしょうか・・・
そして、足袋にもこだわってみました。
ワンポイント刺繍が入ったものが可愛いのではないでしょうか・・・
バッグも合わせてみたかったのですが、時間を取ることができませんでした。
今回の映像から、ある程度のアウトラインが見えてくるかと思います。
その時点で、改めてバッグを提案させていただきたいと考えています。
今回のコーディネートは、個性を狙ったものではありません。
華やかさと上品さを加味し、17歳の若さを演出したものです。
以上が私からの提案ですが、O様のご意見をお聞きしながらコーディネートを積み上げて行きたいと考えています。
後日、私からお電話を入れさせて頂きますので、お嬢様とご相談してみてください。
いかがでしたか?
皆さんもお楽しみいただけたかと思いますが、人それぞれに好みがあるので、参考のしていただければ幸いかと思います。
ところで、銀座での展示会の問い合わせが届いていないことが気がかりでいます。
ー 2013・秋の 『ひしの美会』 -
◆日時は 9月7日(土) AM10:00~PM6:00 まで
8日(日) AM10:00~PM5:00 まで
◆会場は 銀座フェニックスホール
銀座3-9-11 紙パルプ会館2階
☎ 03-3543-8118
◆内用は 秋物の和装(着物や帯)の提案です。
お盆も明けたことだし、ご案内させていただきます。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







