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車内はエアコンがいりましたが、今日も気持ちのいい一日でした。
私は出来たての四季を楽しむ情報紙「あ・うん」を持ってお客様回りです。
とは言いながら、少し遠足気分だったかもしてません。
午後から白山麓方面に向かい、訪れた秋を満喫してまいりました。
店から30分近く車を走らせると、谷間の山道に落ちる木漏れ日が夏を思わせるのか、気持ちよく鳴く蝉の声が聞こえてきます。
「ここにはまだ夏があるんだ~」
そんなことを思いながら車を林の奥へと走らせると、仲秋の名月にはなくてはならないススキが・・・
生ぬるい風にあおられながらも静かに私を迎え入れてくれました。
「ここから観る月は格別なんだろうな~、だけどチョッと寂しいかも・・・」
返ってこないススキに向かって呟く私でしたが、近代化とは無縁の世界を体いっぱに受け、穏やかでいられた時間でもありました。
ここには決まり事もなければ、欲望の世界もありません。
ただ静かにたたずんでいるだけ・・・
その飾らない自然が無性に羨ましくてね~
わずかな時間でしたが楽しませていただきました。
山里に入ると、こんなにも大きな瓢箪が目に飛び込んで来ました。
大きいものでは40~50㎝近くあったかもしてませんが、まぎれもなくのんびりした故郷を思わせる光景です。
周りにはコンビニもスパーもないが、拓けた街にはない贅沢な環境が存在しています。
便利な環境に身を寄せていると、心が休まる場所を探しているのかもしれませんね。
お客様の玄関脇に紅一点の彼岸花が眩しそうに咲いていました。
これを見て、自然の中にある時計って本当に正確なんだと思わずにはいられません。
だって23日がお彼岸だからです。
この花を曼珠沙華(まんじゅしゃげ)とも呼びますが、その意味は「天使に咲く花」を意味するそうです。
「この花を手にしてお母さんに会いに行かなくては・・・」
忘れていた日のことを、彼岸花が教えてくれていたのかもしれませんね。
くすぶった日々の中で、白山麓は贅沢な時間と元気を与えてくれました
この自然に感謝しないと・・・
再び明日から3連休で、雨も降る様子ではありません。
皆さんも田舎の環境に触れてみると心が癒されるかもしれませんね。
どうか素敵な休日をお過ごしください。
これで今日を閉じることに致します。
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






