ユニークな小さなオブジェ・そして振袖の袖丈を短くするすることの意味

 面白い商品が店の届いたので、今日はそれを紹介させていただきます。
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それがこちらの映像ですが、なんとも奇妙な商品でしょ・・・
以前、仕入れ先で見つけたものですが、こうして並べてみると面白いストーリーが湧きあがり注文を入れていたものです。
高さ14㎝近くある、米袋のようなうなほころびから子ネズミが顔を覗かせ、その横でカエルが大の字になって驚いてる様子が愉快でしょう。

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この破れた袋のオブジェを見た時、一輪挿しに使えると思いましてね~

早速、水を入れて山野草を生けてみることに・・・
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この時期庭先に咲き始めたシランの花を・・・
この角度からはネズミさんをうかがうことはできませんが、気持ちよく寝そべっているカエルさんが、アイキョウ満点で笑みがこぼれます。
このような感じで花入れに使えるところが面白いと思いますが、単にオブジェとしても楽しめます。
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セラミックで作られたものだと思いますが、考えた作家さんの遊び心に心を踊らせているところです。
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最後にこの一枚をアップしたので、もう一度お楽しみください。
さて、今日もざわざわとした一日でした。
店に尋ねてこられるのは、商品を選びにこられる人ばかりではありません。
最近はタンスに仕舞い込んだある着物コーディネートの相談や、シミ抜きやお染め替えや仕立て直しの相談も増えていて、その対応に追われることも多くなりました。
そうした中で、30年から40年近く前に着た振袖をお持ちになられ、「染め替えができないか」とか、「袖丈を切って訪問着にしたい」などの相談をいただくことがあります。
今日も一件、ご自身が着た振袖をお持ちになられて、お嬢様の結婚を期に、袖丈を詰め、訪問着にしたいとの相談をいただきました。
絞り染めの振袖で、ポイントとなる箇所に刺繍が入った古典柄です。
難しい判断を迫られる訳で、理屈からいえば、振袖の袖丈を短くすれば、訪問着としての役割を果たすことができるでしょう。
しかし、袖に描かれている模様が中途半端なとことで切れてしまい、訪問着の模様の構図からは、かけ離れた着物になるだけでなく、振袖という力強い華やかさを抑えきれない訪問着となります。
そうなると訪問着の意味を持たない着物になり、自らがB反の着物にしてしまうだけのものです。
ましてや、昨今の振袖と違って、質のいい振袖を持たれている方が多く、踏みとどまることをおススメしています。
ご理解をいただけたのか、お持ち帰りになられましたが、着物初心者に着物の価値を説明することの難しさを実感させられています。
着物が解らない世代が増えている中で、和装業界の将来を考えると背筋が寒くなります。
コツコツと大切なことを言い伝えて行くことしかできないかと思うと儚くもなりますが、店の大きな役割になっていることだけは確かなようです。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

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