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私は今、年末に向けての販促物を必死になって作っていたのですが、焦点が絞れずいて頭を痛めています。
というのは、12月の9日から開催する「木目込み雛人形展」を終えた後に12月19日から今年度を締めくくる感謝セール「15万円までの着物の帯の会」を企画しているのだが、この二つを合体させた販促物を作ろうと思うと、着物と帯の会が始まるまで間延びしてしまって、鮮度が薄れるだけでなく、忘れ去られるのではないか・・・
ここに無理があることに気づきましてね~
限られた販促費の中で12月をどのようにして乗り切るかが思案のしどころ。頭を掻きながら静かな店内で私の独り言が響きます。
「どうすればいいんだ!!!」
「教えてくれお母さん!!!」
作り始めた紙面を睨み、12月の店作りに求められるものは何なのかを冷静に考えてみると、それは紛れもなく「和装の冬支度」です。
呉服店が少なくなっている中で、店の役割を考えた時、寒さ対策になる商材を地域の方々にお知らせすることも大事なのではないか?
そんな考えが、12月の企画に割り込むように芽生えて来ましてね~
振り返ってみると呉服店の催事は、四六時中金額の張る着物や帯の大物狙い。
四季の変化があっても、その事を気にせずに催事を打つ傾向があります。
ここが洋装の世界と大きく違うところで、ドップリ和装業界に浸かっていると、着物を着る人の立場になって考えられなくなっているんですね~
地域にある呉服店の在り方を考えた時、生活者が気軽に相談できる店でなくてはなりません。
とは言え、子どもから大人まで、男女を問わず、すべてお客様に対応できる品揃えが難しくなっている時代です。
ご相談をいただいてから品揃えをするのが、地方の家業店の姿かと思いますが、何かに付け受け身の店であってはお客様が離れていくのは明らかのことです。
仮の年に何度か大きな催事を企画したとしても、新規のお客様は訪ねにくいのではないのでしょうか?
それは365日のほとんどが受け身の店で、新しい情報を地域の出していないから、近くにある呉服店であっても、どんな店なのかが判断できなくなっているように思います。
ここにきもの愛好家と交わらないズレが起きていて、規模の大きな店やネットという手段で欲しい物を探していると言えるかもしれません。
なので、受け身から攻めの姿勢が求められるのではないでしょうか?
しかし大物狙いは、今の時代を考えると「うんざり」しているところもあるのかもしれません。
こうして物事を整理してみると、季節に合った和装の小物が愛好家の心をくすぶるアイテムではないか。
そのようなことを問題意識に持つようになりました。
話を戻しますが、12月の販促物に「雨草履」や保温性の高い「足袋」や「肌着」、そして防寒コートやショールなど寒さ対策の商材を組み込むこととし、「着物と帯の会」は予告として打ち出すことにしました。
これも認知していただくまでに随分時間がかかると思いますが、地域に攻め討つことで、ジワジワと効果が現れると考えています。
覚悟を決めて、季節商品が提案できる店を築きたい。
これが悩んだ末に導き出された答えでした。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






