明るい色の「シルクウール」でおしゃれな装いを考えてみました

 雨足の早い雨が降り止まない日となりました。
今月に入って毎日のように空から何がしかのものが降っていて、わずかに太陽が顔を覗かせていたのは昨日だけだったかもしれません。
これが北陸の冬空で、春の訪れまで天気を意識しながら生活をしなくてはなりませんが、年末に近ずくにつれ気ぜわしさも増し、四季を楽しむ余裕は何処へやら・・・
外へ出るのが憂うつなにとなりましたが、近況はここまでとして今日の投稿とさせていただきます。
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ここに手軽な着物を冬の装いとしてコーディネートしてみました。
水色系の着物は生産がメッキリ少なくなったシルクウールの着物です。
重たい冬空に明るさを呼ぶ色合いで、この着物をベースにおしゃれな着こなしを提案させていただきます。

まず、おしゃれで爽やかな色合いを壊さないように、グレー系の軽い色合いの細帯(小袋)で組み合わせてみました。
細帯は裏面にも違う模様が描かれた正絹のリバーシブルタイプの帯です。
帯の性格上、帯〆・帯揚を使わなくても締められる帯ですが、装いに遊びを入れたくて帯留を入れてみました。
腹の部分の大きくした画像を用意してみたので 後ほど紹介させていただきます。
そして冬の装いとなれば、なくてはならないのが防寒コートです。
冬のコートとなると、色合いの深いものが一般的かと思いますが、真逆の色合いで、品の良さを表現してみることに・・・
コートは白っぽいベージュ系で合わせました。
すべてにおいて色が浅いと、マイルドで都会的な感覚がかもし出されるからです。
勿論、草履も冬対策のつま先のフードが付いた雨草履を合わせ、おしゃれな冬の装いが これで完成しました。
装いの明るさが健康的な表情を呼び寄せていると思います。
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これは細帯の画像を大きくしたもので、コートの袖も映像に添えてみました。
どれも色合いが浅く主張するものが少ないだけに、ほんの小さな帯留でも模様が映えます。
それだけに遊びを入れるとおしゃれなんですね~
今の季節を考え七宝焼きの雪だるまを入れてみました。
小さなものですが可愛いでしょ・・・
この一つで、ご自身の感性が浮かび上がります。
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コートは既製品でシンプルな襟となっていますが、シワにもなりにくく、取り扱いが極めて簡単と言えます。
気になるのはお値段かと思いますが、シルクウールはオーダーメイドのお仕立て代を加えると税込42,000円で、リバーシブル細帯・コート・帯留・三分紐・雨草履まで加えると、トータルコーディネート価格は税込20万円近くするものです。
若い年代層の方にはご負担に思われるかもしれないが、価値あるおしゃれが着物ライフを豊かにしてくれることでしょう。
是非、参考にされてみてください。
ところで、水色系のシルクウールって、以前にはなかった色ではないかと思います。
実は初売りに、ウールの着こなし提案をしてみたいと考えていて、その準備を始めたところです。
なぜウールかといいますと、私なりの考えがありまして その想いを伝えておかねばなりません。
しかし今日はここまでとし、日を改めて記事にさせていただきます。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

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