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いよいよ3月が始まりました。
雨模様のスッキリしないお天気ではありますが気合を入れて頑張りたいと思っているところです。
今日はある方からの着物相談にお応えしたいと思います。
昨年のブログ記事から目に留められた附下柄があり、6月にお召しになる古典柄の附下を探しているとのことでした。
6月の着装となれば、裏地が付いた袷では暑いですし、盛夏の絽や紗の選択肢も考えられなくもありませんが、無理のない着こなしとなると、袷と盛夏の間を取り持つ裏地が付かない単衣物です。
単衣物は5・6月頃と9・10月頃と年間を通して2度お召しになれる機会があります。
ご相談者は習い事の場で着装されるとのことで、ご予算内でご提案できる品を紹介したいと思います。
こちらは単衣用として作られたシャリ間の素材の品です。
源氏香(げんじこう)と、露(つゆしば)柄の附下で、お色目はオフホワイト系の透明感のある色をしております。
縫い合わせで生地が重なる部分は、ややクリーム色を帯びているかもしれません。
画像は上前とわきの裾部分を映したものです。
こちらは上前の画像で、一か所、源氏香に重なるように金糸で花模様をあしらっています。
淡彩な色合いに控えめな華やかさを備え、涼感のある素敵な附下だと感じています。
こちらも附下で上前の画像を映したものです。
色は淡いクリーム系で模様の個所にグレーの色で霞を入れています。
照りのない ちりめん系の生地で、袷としてもお仕立てができる素材です。
先の附下とは全く素材の違うものであることを付け加えておきます。
他にもご依頼を受けた商品を提案したいと考えてます。今しばらくお待ちにいただければと思います。
ところで、今朝はお母さんの墓参りをしたのですが、12月に妻のもとへ行ってしまった母親と一人暮らしをしている弟のことが気にかかりましてね~
店を早めに閉めてお婆ちゃんの墓参りへと福井県に向かったのですが、高速を降りるころには日が暮れてしまいました。
仕方なく実家の仏壇に花を手向けてまいりましたが、変わりなく弟も元気そうで安心しました。
お互いに一人暮らしという環境に置かれ、健康と家事の話で話が盛り上がるなんて、どことなく寂しさを感じずにはいられませんでした。
これまで実家に戻ると口うるさい母親がいてくれたのに、その姿がありません。
過ぎた時間に母親の面影を思い出していましたが、そこに、心の故郷があることに気づかされました。
果たして我が家は子供たちの故郷になっているのでしょうか?
母親の存在の大きさを感じます。
明日は京都出張です。
朝起きが苦になりますが、新しい風に打たれて戻れることを期待しています。
それではこれにて・・・
お休みなさい。