今朝起きてみると雪が30~40cm近く降り積もっていましてね~
自宅と店の駐車場を開けるのに6時間近く雪と格闘することになってしまいましたが、このような機会がないと運動することがないので、運動日だと割り切って仕事は二の次となった一日でした。
北陸地方は雪になれているので慌てることはありませんが、この雪で大事になっている県もあるようで、仕事の段取りが狂った方が沢山いらっしゃったのではないでしょうか?
相手が自然とあっては仕方のないことで、備えがいかに大切かを学ぶことができたのではないかと思います。
それでは今日の投稿です。
お正月、そして成人式が終わると、次に待っている行事といえば入卒ではないでしょうか?
中でも小学校の入学式ともなると、お母様方は着物を着装される人が多いようで、店にもさまざまな相談が入っていますが、その多くが着物初心者かと思います。
解らないことは仲間内で考えていないで、専門家の力を借りることがあってもいいのではないでしょうか?
そこで今日は、入卒にて着物をお召しになられる方々に幾つかアドバイスをさせていただこうかと思います。
【入卒にふさわしい着物とは?】
一般的には訪問着や附下、又は、色無地や無地風の小紋かと考えていますが、ここで気を配りたいことは主役はお子様なので、主張し過ぎる装いは避けて清楚な装いであることが大切かと思います。
【お召しになられる着物が決まれば、その着物に合わせる帯や小物をチェックしておいてください!】
この点がとても悩ましいところで、着物初心者の方には判断が難しいところがあるんではないでしょうか?
そのような時は着物に詳しい人に丸投げしてみてはいかがでしょう・・・
・着物と帯のコーディネートは合っているのか? 帯〆と帯揚げの色はこれでいいのか? 重ね衿を入れた方がいいのか? 半衿が付いているのか。その場合刺繍の半衿がいいのか白の塩瀬半衿がいいのか?
・着物と長襦袢の寸法が合っているのか? そしてそれがご自身の体型に合っているものなのかも確認しておいてください。
【着物や帯の状態を確認しておくこと!】
・カビが出いていたり、汚れや、たたみシワがあることも充分考えたれるので、チェックしておかれると安心です。仮に問題が起きている時には、早めに専門家に相談してください。
【草履やバックに不具合がないかを確認しておくこと!】
・草履やバッグにひび割れ起きていることがあります。又、草履がご自身の足のサイズに合っていないと、足に痛みが生じることがあるので実際に履いて歩いてみるのもチェック方法に一つかと思います。
・バッグに必要なものが収まるかの確認もしておかれると安心です。
【かんざしや足袋のチエックもお忘れなく!】
・ショートヘアーの方にはかんざしは必要としないかもしれませんが、かんざしを挿されると装いが華やかになるんではないでしょうか?
・足袋は裏底に汚れがあるものや、アイロンがかかっていないものは避けられた方はよろしいかと思います。
【気候にもよりますがショールやコート、羽織などの着装があってもよろしいのでは?】
・この部分まで気を配られる方は少ないかと思われますが、コーディネートが合っているとその方の知性のようなものを感じるものです。
【最後に着付けはどうするのか?】
・他の方と着物を着る日が重なることが考えられるので、早めに段取りをされておかれると安心です。
【忘れないでいて欲しい項目】
・着終わった時の着物や帯、長襦袢のお手入れを必ずしておいてください。汗や汚れ落としをされておかないと、後で後悔されるケースがあるからです。その仕事については専門家が判断されると思うのでお忘れなく・・・
私が気づいたことを書いたつもりですが、何か抜け落ちているところがあるかもしれません。
解らないことがあるようでしたら気軽にご相談ください。
そして気持ちよく着物がお召しになれたならば、家族写真も良き思い出として残るのではないでしょうか?
ここから話題が変わりますが、ここに一枚の訪問着を紹介させていただきます。
上品で格のある訪問着かと思いますが、模様は「誰は袖文(たがそでもん)」というものです。
古典柄の一つで奥ゆかしさがあるでしょう・・・
こちらの画像が上前の模様で、誰が袖の模様には金加工が施されていて、披露宴の席や入卒の着物としても生かせるのではないかと思っております。
実はこちらの訪問着は私の店作りと繋がりが深い仕入れ先の品で、二日前に紹介させていただいた黒地の小紋と絞り染めの帯も同じ染屋さんから仕入れた品です。
その仕入れ先の本社は東京で、その仕入れ先が来る2月に銀座で展示会を開催することから、ここにもう一度ご案内を入れてくて紹介させていただいたものです。
展示会の期日は2月20日(土)・21日(日)の2日間。銀座3丁目にある銀座フェニックスホールにて春物の着物や帯や振袖などが並びますが、この会に数名の方から着物相談をいただくことがあり東京へ向かいます。
私としては多くの方と出会いを持つことができればと思っていて、着物のしみ抜きや縫い直しなどの相談の受けたいと考えております。
或る方は興味があっても敷居が高くて覗けないと言われていましたが、私がお相手させていただくのでご安心ください。
そんなわけで、銀座での展示会を私との出逢いの場と考えていただけると嬉しく思います。
宜しければご連絡ください。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。