私の店は和雑貨も採り上げていまして、気軽な店の雰囲気が伝えられるように心がけていますが、外からは、その様子が見えないらしく、和雑貨の品揃えがさせていることを知らない方が少なくありません。
行き交う車は多くても店の前を歩く人が少なく、目的がないと立ち寄れないこともあるのでしょう。地域へのPRが不足していることを認めざるおえませんが、今日は気分を変え、店に届いたリーズナブルな季節商品が届いたので、それを紹介してみたいと思います。
最初に直径が9㎝くらいのモビール絹てまりの金魚が二匹。
エアコンの風でも手まりが回る軽い夏を演出する置物で、玄関や目の届く居間などの飾ると風情を感じ取れるのではないでしょうか?
お値段は税込1620円の品になります。(高さ15㎝)
同じタイプのミニサイズで絹てまり直径が6㎝くらいのものでしょうか、この季節にぴったりなカエルさんです。
同じく黒猫さんです。
こちらも同じく金魚が一匹。
3点とも高さが12㎝あるもので、お値段は税込1296円になります。
珍しい品ではないかもしれませんが、季節のお供に飾ってみるのも悪くないと思うし、贈り物にされても面白いかもしれませんね。
こちらの商品を最初に投稿してから今日の記事となります。
今日、仕入れ先の担当者から、地方にある呉服問屋さんが着物の取り扱いを辞めたことを耳にしました。
お取引がないので、着物以外に何を販売するのかまでは聞かされていませんが、あまりにもこのような事例が多すぎることを感じています。
さまざまな諸事情があるかと思いますが、突き詰めて考えると着物が売れないから業態を変えざるおえなくなったので、バブル崩壊後、何も体質を変えてこなかったことが問題を大きくしていったのではないかと想像しています。
和装業界が勢いがあった頃はブライダルや冠婚葬祭の着物需要に支えられ、単に着物を所有する時代でした。
それが着物の価値観の変化と共に無駄を省くようになり、着物愛好家が着物を着装しておしゃれを楽しむ人が増え始め、販売方法もネットの普及と共に加速度を増して変わってしまいりました。
なのに、昔ながらのやり方をしていては、どんなに努力していても、着物愛好家にたどり着けないだけだなく、時代を読む力も育たないと言えるのではないでしょうか?
そして最もおろそかにしていたことは、消費者の小さな不満に応えてこなかったことが、着物離れや呉服店離れを引き起こしていたのではないかと思います。
私たち業界人は、何かにつけて着物離れを時代の変化に結び付けたがりますが、それが100%でないことを自覚しなくてはなりません。
市場に存在していた無駄な脂肪が削ぎ落とされ、真剣に着物と向き合っている着物愛好家と着物の専門家が出会える場が求められる時代になりました。
プロとしての勉強も必要ですし、何よりも親切なお店が消費者の心を引き付けるのだと思います。
言葉で言えても実行することは、根気と、とてつもなく大きなエネルギーが要りますが、苦い経験の先に信頼が生まれることを信じたいものです。
来店客が少なかったり物が売れない日が続くと、信じてきたことが否定させているかのように自信を失うもので、時には「うつ」になることもありますが、改善のシグナルが出ていると思えるくらいに留め、「お役に立つ店って何か」を問いかけてみることも大切なことではないかと思います。
演歌歌手に「お客様は神様です」と、格言を残された方がいらっしゃいましたが、まさにその関係が問われているのかもしれませんね。
何が正しいのか、応えは一つではありませんが、この仕事が好きになれば選択肢は見えてくると思うのですが・・・
それではこれにて・・・
お休みなさい。