通り抜ける風は優しく清々しい青空が広がる一日でした。
稲刈りも始まり秋の収穫を終えると、それぞれの町で秋祭りが始まる訳ですが、呉服店が少なくなっていることもあって、法被や男物の袴など、祭り衣装の相談がいろいろと入ってまいります。
これも決められた伝統的な衣装とあって対応の難しさを味わっていますが、呉服店が少なからず地域に存在しているから細かな相談にも受け答えすることができるのではないでしょうか?
しかし、それも難しくなっているみたいです。
地域のお祭りと呉服店の関係が深かっただけに、この先「呉服店さんがなくなってしまったら・・・」と考えると、調達先を失うこともなり怖いものがあります。
物が溢れている世の中とあって、そのことに地域の人たちは解ってくれているのでしょうか?
ご相談をいただくたびにそのようなことが頭をよぎりました。
さて、今日は街着をコーディネートしてみました。
秋の深まりを考えて黒地の着物に柿色の染帯との組み合わせたものですが、どちらも深みのある色で、秋を感じていただけるのではないでしょうか?
着物は小千谷紬を白生地から染めたものです。
赤味のある帯を乗せたことで、若干年代層も若くなったと思っていますがそれだけでは物足りません。
そこで帯〆帯揚げに工夫をしてみました。
装いに明るさを出すために、帯揚げをクリームのちりめん地に可愛さが残る水色が入ったものを・・・
そして帯〆には着物柄にあるグリーンを持ってきました。
こちらの帯〆には隠し技を備えていて、これがおしゃれなんですね~
帯〆の先に、綿のような白いぼんぼりが付いているんですね~
この色合いのコントラストに目を引くものがあるでしょ・・・
私は面白さを感じているのですが、他にも面白さを表現してみました。
それをこちらの草履で・・・
草履台の横巻きの色にある一色を染め帯の地色に合わせ、鼻緒をワンちゃんの刺繍のもので楽しんでみました。
度が過ぎた遊び方かもしれませんが、もしかしたら犬の愛好家に喜んでいただけるかもしれませんね。
こうして着物に合わせてると可愛いんだな~
こうしておしゃれをコーディネートしてみると、着物と帯以外に持ってくる小物で随分表情が変わることがお判りいただけるかと思います。
春夏秋冬でいろんなおしゃれの仕方がありあすが、訪れる季節を意識しながら細かな部分にも気を配ってみてください。
驚きと発見におしゃれの極意が潜んでいるだけに、貴女らしい組み合わせで秋を楽しめたらいいですね・・・
今日は来客が多くて物事を集中して考える時間があまりありませんでした。
なので、投稿を早く終わらせて神無月展のプランを考えてみたいと思っているところです。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






