昨日とどれくらい気温差があったのでしょう。
冬の風が吹き続ける底冷えのする中で、一年を締めくくる感謝祭が始まりました。
祝日とあって期待するものがありましたが、来客はまばらで厳しいスタートになりました。
おそらく、急激な寒さが襲い、冬支度に時間を取られた方が多かったのではないかと想像しています。
都合のいい言い訳をしていますが、地域の方々になかなか響かない提案力に力不足を感じずにはいられません。
しかし、始まったところでもあり前向きに考えていますが、初めてお買い物をしてくださった新規のお客様が印象深い話をしてくださいましてね~
私の店は、地域の方に店の存在を印象付ける意味で、イベントを組む際には必ずチラシを配布しているのですが、そのお客様は店のチラシを捨てないようにしていて、何かの機会に着物が必要となった折には、相談に伺いたいと思っていたそうです。
そして、来年の春に着物を着る必要性があって、足を向けたことをお話ししてくださいました。
それ以上、深くお聞きすることはありませんでしたが、手書きで作っているところにも魅力を引かれるところがあったそうです。
苦労して情報を外に出している側とすれば、とても嬉しい褒め言葉で、少し報われた気が致します。
このような言葉を聞くことができて、一生に数度しか着物を着ることがない人たちにとっては、呉服店さんと着物の関係を正直に物語っているものだと思った次第です。
つまり着物の出番が来た時に、どこで相談したらいいかわからない方が大勢潜んでいるということです。
そのお客様は、チラシを見ていて私の店に好感を持ってくれていたのでしょう・・・
有り難いことです。
その意味では、地域に情報を出し続けて辛抱強く待つことも店作りのあり方で、悪い噂が飛び交わない商売の姿勢って、とても大切であることを教えてくれた気がします。
商談を終え、明るい笑顔を拝見することができて本当に良かったと思っています。
ありがとうございました。
さて、今日も「15万円以下の着物や帯の会」の商品の中から、小洒落た着物コーディネートを紹介してみたいと思います。
それはこちらの黒地に白く絞りを加えた銀河系のような訪問着です。
玄人好みの着物になって見えるかもしれないが、共の八掛が付いて販売価格が15万円以内なんて信じられない話だとはおもいませんか?
個人的にはモノトーンで絞りの模様がシンプルなところが気に入っております。
それも光沢を帯びた綸子系の生地ではなくて、ちりめん地に手絞りしたものであることに、質の高さを感じさせられる訪問着です。
合わせた帯は金の光沢を抑えたベースに子付きの宝尽くしを全体に散らした紋様の袋帯でコーディネートしてみました。
さっぱりした静かな組み合わせながら、味のあるコーディネートではないかと思っています。
気になるのはお値段ではないでしょうか?
絞り訪問着と宝尽くし袋帯の2点で、税込価格¥301.200となる、超お買い得価格になって提供しております。
是非参考にされてみてください。
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。