3連休の中日となる日曜日。このような日は仕入れ先や家族も店に寄ることがなく、お客様も少ないこともあって、いろんなことを考えたり事務的な仕事を集中してこなすことができる日です。
そこで今日は4月に開催させていただく刺しゅう展が一月後に迫り、心に思っていたことを表に出してみることにしました。
それが許せるのが毎月制作している四季を楽しむ情報紙「あ・うん」です。
4月号を数日前に仕上げたばかりですが、気合を入れて5月号の制作に入ることに・・・
その一点に集中することができて構成を終えることができました。
こんなことは珍しいことです。
数日前から、この日に焦点を合わせていたから作れたのでしょう。
今回で積み上げた号数は205回目になり、情報としては少し早い5月頃の記事の中に、『刺しゅう展に思うこと!』という作文を載せました。
それは、一心にお客様を集またいと思う気持ちが綴らせたもので、この店の生き方を示すものだと捉えています。
その文面をここにアップさせていただきます。
この度、「刺しゅう展」において、日本工芸会正会員の刺しゅう作家・森康次さんのお力添えをいただけることになりましたが、和装業界には本物と評価される染織作家さんが多くいらっしゃいます。
しかし、着物離れや呉服店離れから、量産された和装品をお手ごろ感のある販売価格で打ち出す店が少なくなく、着物の「美意識」が薄らいでいることを否めません。
それは、その道一筋に技を磨き上げた染織作家さんの生きる道を狭くしているもので、いつの日か伝統の技が絶えることを意味しているのではないかと思えるものがあります。
そのような現状の中で、店の存続と、憧れを持つ着物をどのように店作りの中で生かしていくべきなのかを迷っていたときに、森さんとの出逢いに恵まれました。
私の店はスッキリした着こなしを好むものがあり、刺しゅうされた商品はその着こなしを担うものだと考えていています。
まさに森さんの作品は私の心に響くものがあり、森さんにお越しいただいて会を開く運びとなったものです。
それ故にプレッシャーを感じていますが、少しでも私の店から伝統の技をお伝えできたとしたら、店の役割が視えてくるのではないかと思っている私です。
今回の会では、森さんの作品を核として、趣の違った刺しゅうも紹介させていただきます。
また、ご当地の着物として安心できる加賀友禅や牛首紬もバージョンアップして紹介します。
開催は4月21日(金)~24(月)までとなりますが、森さんの滞在は23日(日)までとなることもお伝えさせていただきます。
この文面を5月号の「あ・うん」に入れました。
その森さんが作られた作品がこの映像の附下です。
余りに繊細な刺しゅうなので、クリアーに模様を捉えきれていないかもしれませんが、光の当たり具合で絹の光沢が浮かび上がり、ダイヤのような輝きを放つ刺しゅう柄ではないかと思っています。
日本刺繍の熟練の技が成しえる魅力に満ちていると思いませんか?
私はようなあっさり系に着物に帯でアクセントを付ける着こなし方が好きで、森さんの美意識と合うものがあるのかもしれません。
そして、森さんが作られた本物と称される着物と帯が刺しゅう展に揃います。
なぜかそのことがプレッシャーになっていて、お客様にご理解をいただくために何をしなくてはならないかを四六時中考えている私です。
さて、ここで話はガラリと変わり、今月の26日が長女と長男の誕生日なんですね~
二人は3つ違いですが、先月家族で焼き肉を食べにいった店で、感謝小切手というものをいただくことになり、有効期限が3月24日とあって、少し早い誕生日をこちらの焼き肉店で祝うことになりましてね~
閉店後、お腹いっぱい食べて来たところです。
いつの間にか小さかった子どもたちが立派な大人になってしまって・・・
我が家で生活していた頃のことを思い返すと、こんな日が来ることを想像することができたでしょうか?
みんな仲良く、そして自立できたことを誇らしげに思っているしだいです。
気分が良かったせいか、「みんなで海外旅行に行くぞ~」なんとことを口にしてしましましたが、いつか叶えたいと思っております。
そのためにも、現状を変える仕事を残さなくてはなりません。
いい意味で、仕事に賭けるエンジンをもらえているのかもしれませんね。
ではこれにて・・・
お休みなさい。