結城紬のことをもう少し詳しく知りたくて、結城紬を古くから作っていらっしゃる奥順さんというメーカーさんへ伺ってみました。
その会社は文化財の「本場結城紬」と旧結城郡石下町で作られている「いしげ結城紬」を長年に渡り製造しているメーカーさんで、限られた時間の中で、主に今日は「いしげ結城紬」の製造工程を拝見することに・・・
本場結城紬に比べると、いしげ結城紬はリーズナブルな価格帯の紬で、どちらも真綿糸使って織られた結城紬です。
その違いを知りたくて奥順さんの担当者に、ご無理を言って、分業で作業している職先へ数件連れて行ってもらいました。
本場結城紬が手仕事という長い時間をかけて作られる紬であるならば、いしげ結城紬は、一つひとつの工程を合理的な技法で人の手によって作られた紬と言えるのかもしれません。
それは本場結城紬といしげ結城紬の見分けが付かないものがあり、訪れた先で収めて映像を幾つかここにアップしてみたいと思います。
本来なら一つひとつの工程に言葉を加えるべきものですが、専門的な単語や物事の仕組みなどを充分に説明できる自信がなくて、画像だけにさせていただきます。
連れて行ったくださった職先で結城紬の帯を織っていたこともありまして、この映像は帯を織っているところです。
織り上がった帯がこの映像になります。
もう少し詳しく記事を書きたかったのですが、それができなくてゴメンナサイね・・・
今回の産地訪問で感じたことは、後継者が育っていないみたいで結城紬を作っていらっしゃる人たちの平均年齢が70歳近いことに驚きがありました。
そして本場結城紬が1970年代には年間3万反作られていたものが、現在では年間一千反まで落ち込んでいるそうです。
穏やかな話ではありません。
そんな状況の中で、いしげ結城紬の売り上げは本場結城紬と変わらないものになっていて、いしげ結城紬の点数が売れていることも話してくださいました。
日帰りという短い時間でしたが、私には大いに刺激になるものがあり、この秋の神無月の会に採り上げてみたいと前向きに考えているところです。
簡単な産地訪問のレポートでしたが、今日の記事とさせていただきます。
それではこれにて・・・
お休みなさい。