身を切るかのような吹く風に気持ち良さがあり、秋を感じさせられる爽やかさ。3日間のお盆休みをいただき、いよいよ今日から秋商戦が始まったかのようです。
その風がお客様を誘ったのか、この時期にしてはお客様の出入りの多い一日だったかもしれません。
そして今日は神戸のお客様からご紹介をいただいたご家族がご来店される日。
県内の方ですが初めてお会いすることもあり、気持が落ち着くことがありませんでした。
以前にご紹介者から苦言をいただいているだけに緊張するものがありましてね~
そしてお約束をいただいていた午後にそのお客様がお越しになられました。
いろいろお話を賜り、その後に一組の着物をご用意していただくことになりましたが、お顔映りの良い品をお見立てすることができてご満足いただけたのではないかと思っております。
お客様がお帰りになられてからも数件の来店客があり、休み明けとあって気力を失いつつも記事を書き始めたところです。
店にお越しになられるお客様は、ご自身が思っている以上のことを期待して着物相談をいただくことが多い気が致します。
そのことを読み取らなければなりませんが、なによりも安心を最も求めているのではないでしょうか?
着物の良し悪しが判断できない時代になっているだけに、目には見えないお客様の心理がそこに隠されているといえるでしょう。
そこを押さえておかないとガッカリさせてしまうこともあり、信頼を失うことにもなりかねません。
それは駆け引きをすることではなくて、ご本人に合った品を見立てることができる目利きと妥協しないトータルコーディネートに満足が得られるものだと考えております。
そこにはご予算というものも付いて廻りますが、それ故に専門家として的確な判断が求められていて、専門店として基本的な心得と言えるものです。
そしてそれがセレクトショップの役割です。
しかしそのことにご理解をいただくことはとても難しく、特に新規となればなおのこと。
その意味でお客様の声は大きな力になるものです。
今回、お客様からこのような橋渡しをいただくことになりとても感謝しています。
ありがとうございました。
間違いのないお見立てをさせていただくことができたと思っていますが、それを初めて袖を通されたときに、店の見立てにご理解をいただくことができるのかもしれません。
そして、その積み重ねが人を呼び寄せる店へと導かれて行くのだと信じて止みません。
しかし信念と不安が交差するところがあり、私自身の心を清めたくて近くにある白山比咩神社で手を合わせて来ました。
お客様の期待に応えられるためにも誠実に向き合いますようにと・・・
身勝手なお願いかと思わないではありましたが気持の整理ができた時間でした。
お客様と接していて、いろんなことを考えたり感じたりして心の内はいつも忙しくしていますが、無事に一日を終えることができたことに感謝したいです。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。