高齢化が進む和装業界の中で新しい風を起こしたいです

古典柄訪問着 店主のひとりごと

お昼ごろから振り始めた土砂降りの雨はこの夏の暑さを掻き消すかのような勢いがありました。

 

お盆休みの最後の一日をだらしなく過ごしたいと思っていましたが、辺りがうす暗くなると一緒に心も憂うつになり、自宅にこもっていられません。

 

一人暮らしは誰に気を遣うことがなくて気楽ですが、日中に一人で自宅で何もしないで過ごすことがほとんどないもので落ち着きません。

 

大雨の中が外出を控えたいところですが、買い求めたい物もあってデパートへ行ってみることにしました。

 

どうも私には目的のない一日を過ごすことができないみたいです。

 

これを貧乏性とでもいうのでしょう。

 

このような日はブログネタがあまりなくて記事を書くことに頭を痛めます。

 

 

 

 

古典柄訪問着

古典柄訪問着

 

私の店は日本の四季と共に店内の設え替え、地域の皆さんに和装のおしゃれや和物商品でゆとりある生活が提案できればと考えて作った店です。

 

創業をして33年経ちますが、そのコンセプトは今も変わりません。

 

しかし和装業界が力を失っていて、この仕事に従事する人が高齢化していることを考えると、この先どうなっていくのかと不安になります。

 

 

私の店はその分野の専門職といわれる仕入れ先との取引が多くありますが、どこの仕入れ先も経験豊富なベテランさんが店の担当をしてくれています。

 

この仕事を共に戦って来た仲間だけに本音で話ができて、店としてはとても力強い存在になっていますが、或るとき、その担当者の年齢を拾うと、なんと60歳を超えた担当者が10人近くいることに気づきましてね~

 

その背景には、伸び悩む市場の中で若い社員が育たないことが考えられます。

勿論その先の職方も次の世代の職人さんが育っていなのが実情です。

 

他の業界では考えられないことかと思いますが、これが和装業界の現実なんですね~

何処の仕入れ先も守りに入ってしまっていて、この状況を見ていると業界の活性化を図ることは極めて困難と言えるではないでしょうか?

 

その意味でも新しい風を起こさなくてはなりません。

新しい風がレンタル着物であってはならないのです。

 

レンタル着物と共存しながらも、時代の変化にどう対応していくのかが問われています。

 

目先のことも考えることも大切ですが、5年後、10年後のことも同時に考えていかないと遭難してしまうかもしれません。

 

危機感を持って、お客様に夢をお伝えできる店でいられるように努力を惜しまず頑張らないといけません。

 

 

明日から通常営業となりますが、秋商戦に向けて何ができるのかを真剣に考えてみたいと思います。

 

それではこれにて・・・
お休みなさい。

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