一月余り前のことですが、シミが黄色くなった附け下げ (つかさげ) が直せないか相談されたお客様がいらっしゃいました。
写真の着物ですが、何件かのお店で相談をしても直らないと言われたが、この着物には思い入れが有り娘に着せてやりたいと言うのです。
その付け下げを拝見して二・三十年前のシミが黄色くなって全体に広がり元の状態には戻せないものの、模様を替えずにシミが目立ちにくい着物に再生する提案をしたところ是非頼みたいと言うものでお受けした着物です。
それからは私の仕事です。
着物の直し専門の京都の担当者にコストが掛からない染め方の方法を探り着物の地色の所だけにシミの色に近い吹雪を載せてみることを決め、
お客様にも詳しく説明をして再生に取り掛かりました。
そして、その附け下げの着物が先日染め上がり、今日お客様に見て頂いたのです。
それがこの写真です。
着物の元のベースの薄いクリーム色に細かく金茶色の吹雪染めで柄を触らずに再生した附け下げです。
のれんにしか出来ないと思っていた着物が新しい着物に変わったと・・・・・・
私の着物を娘に着せることが出来ると・・・・・・
お客様は大変喜んで下さいました。
このような仕事が出来たのもお客様がこの店を信頼して下さったお陰です。
満足して頂いて肩の荷が降りました。
私はお客様の笑顔が見たくて現在の仕事をしているのかもしれませんね・・・・・
有難うございました。
それにしても着物って何十年経っても着れていいと思いませんか・・・・・
お母さんから娘へ、そんな素敵な絆の橋渡しが出来るようもっともっと勉強したいと思っている私です。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







コメント
成人式おめでとう【無印良品で快適生活@mujiブログ】
成人を向かえるみなさん、おめでとうございます。着付けや髪型のセット。準備に余念ががないでしょうね。わたしは成人式は13年もたちましたが、式の印象は今でも忘れないです。ふるさとを離れて、住んでいるので昔の友人たちとバカ騒がしたので、余計に印象深いかも知…