お母さんの着物を再生して娘へ・・・

一月余り前のことですが、シミが黄色くなった附け下げ (つかさげ) が直せないか相談されたお客様がいらっしゃいました。
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写真の着物ですが、何件かのお店で相談をしても直らないと言われたが、この着物には思い入れが有り娘に着せてやりたいと言うのです。
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その付け下げを拝見して二・三十年前のシミが黄色くなって全体に広がり元の状態には戻せないものの、模様を替えずにシミが目立ちにくい着物に再生する提案をしたところ是非頼みたいと言うものでお受けした着物です。
それからは私の仕事です。
着物の直し専門の京都の担当者にコストが掛からない染め方の方法を探り着物の地色の所だけにシミの色に近い吹雪を載せてみることを決め、
お客様にも詳しく説明をして再生に取り掛かりました。
そして、その附け下げの着物が先日染め上がり、今日お客様に見て頂いたのです。
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それがこの写真です。
着物の元のベースの薄いクリーム色に細かく金茶色の吹雪染めで柄を触らずに再生した附け下げです。
のれんにしか出来ないと思っていた着物が新しい着物に変わったと・・・・・・
私の着物を娘に着せることが出来ると・・・・・・
お客様は大変喜んで下さいました。
このような仕事が出来たのもお客様がこの店を信頼して下さったお陰です。
満足して頂いて肩の荷が降りました。
私はお客様の笑顔が見たくて現在の仕事をしているのかもしれませんね・・・・・
有難うございました。
それにしても着物って何十年経っても着れていいと思いませんか・・・・・
お母さんから娘へ、そんな素敵な絆の橋渡しが出来るようもっともっと勉強したいと思っている私です。

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One thought on “お母さんの着物を再生して娘へ・・・

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