着物用語に半衿というものがありますが、皆さんはご存知でしょうか。
着物の下に着る長襦袢の掛け衿に縫い付ける衿を半衿といいます。
着物を着たときに首元にVになって見えるところです。
装飾と汚れ防止をかねたものですが、男物、女物、夏物、冬物などの種類があります。
今日はその半衿について書いてみます。
今日の半衿の形式は、江戸時代の中期頃に出来たといわれています。
明治から大正時代かけては、女性の着物の色や柄が地味だったため、
その分、半衿は華やいだものが好まれて使われたそうで、
当時は総絞りや金銀の刺しゅう入り、友禅染めなどがあったそうです。
現在では白い無地の半衿が一般的ですが、刺しゅうや友禅のこだわりの合わせ方が増えているようです。
私の店でもお見立てをしていて、お客様からそのような声を聞くもので、
品揃えを増やしてみました。
合わせ方ですが、フォーマルの着物には刺しゅうの半衿が豪華さを増して良いと思います。
また、写真の黒地に麻の葉柄の友禅半衿は紬や小紋などのお洒落着に合わせて頂けると楽しいですね・・・・・・・
最近では遊びのある半衿も増えて来ていて、写真の音符やハート、猫やフクロウなどの動物、クリスマスや月の星などなど、趣向性が高まっているようです。
装飾用の半衿は着られる方のセンスが問われることもあり、専門店さんで相談して選ぶことをおススメします。
着る目的に合ったコーディネートができると楽しさも倍増する半衿・・・・・・
そこにこだわりを持つのも今時の着こなしのように感じています。
お母さんも明日のお茶会に白地に白糸で梅の柄を刺しゅうした半衿をして行くそうです。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






