3月に入ってまたもや積雪です。
なごり雪と言いたいとことですが、青空駐車場に止めてある車には10cm近くの新雪が積もっていました。
日中も雪がちらつく天気。
春は近いようで遠い北陸の寒い一日に、マイッタって感じでしたね・・・・・
そんな天気の中でも、3月の声と共に来客が少しずつ増え始めてきました。
いつも遊びに来てくださるお客様に、京都で買い求めてきたお菓子と抹茶クリークティをお出ししたところ、写真を撮っておきたいとおっしゃるもので、お客様と二人でこの写真の撮影会。
競い合うように撮り始めたとたんに、お互いにバッテリー切れ・・・・・・笑っちゃいました。
なんでもないことですが、和やかな語らいに盛り上がった一枚の写真でした。
私の仕事で春といえば、入卒を控えていらっしゃる方の着物や和装小物の相談が増える季節。
店内もその受け入れ態勢が出来るよう、品揃えを増やしているところです。
そこで今日は、入卒などにふさわしい 「春の色の訪問着」 を紹介してみようと思います。
20代・30代の方がお召しになる訪問着といえば、一般的に多い色がピンク系やクリーム系になります。
ところが最近、これまでとは違った綺麗な色が注目を集めています。
写真の 訪問着は手描きの加賀友禅、
ベースの色は春らしい爽やかなブルー、裾 (すそ) に柔らかいピンクでボカシが春の暖かさ感じさせてくれる着物です。
単調な柄の流れが豪華でありながらシンプルさが伝わり、都会的な香りがしますね~
そして、この訪問着は絞り友禅と刺繍を併用した着物。
写真の色が黄色系になりましたが、肉眼ではヒワ色系なんですよ。
色合いを出し切れないのがとても残念です。
着物の地色を日本の色で表現すると、 「若菜色」 。
とても綺麗な色なので、少し言葉を付け加えてみます。
「君がため春の野にでて若菜摘むわがころもでに雪は降りつつ」 (古今和歌集より)
立春といってもまだまだ寒さが残り、その頃に野に芽吹いている食用にする菜類を総称する若菜の、柔らかな淡い緑色を 「若菜色」 といいます。
(写真をアップしてから調べてみました)
春の桜色とはまったく性格の違う色ですが、春がプンプン匂います。
これから春の色の 訪問着を探してみようとお考えの方、春の定番色も素敵ですが、固定観念にとらわれない綺麗な色も着物業界に登場しはじめました。
是非参考にし、素敵なフォーマルのオシャレを考えてみてくださいね・・・・・・