石川県産のきもの・花鳥風月から脱皮した加賀友禅の小紋柄

 

ただ今開催している卯月展に加賀染め師の坂口さんが来て、店で実演染めをして下さってることもあり、お客様の興味は、その染め方と坂口さんが手がけた着物。

ほとんどの方が、加賀小紋のことを知らなかったという人ばかりで、加賀染めの浴衣をはじめ加賀小紋や別誂え染めなどのご注文が大半を占める珍しい会になっています。

そしてその多くの方が30代から40代の若いお客様で不思議な現象に驚きを隠さない私です。

 

ネットの効果もあるのかな~

加賀小紋の啓蒙に少しはお役に立てているのかもしれませんね・・・・・・。

 

しかし、それで終わってしまっている感があるもので、今日は加賀小紋以外の手描き加賀友禅のことを書いてみようと思います。

この商品も市場には少ない着物で、少数派の作家さんが新しい試みとして取り組んでいる小紋です。

2008_0414kagayuuzennkomonn1

メルヘンの柄名が付いていますが、薔薇・お城・王冠・ハイヒールの模様が全体に描いてあるブラウン色の着物です。

 

これまでの加賀友禅の花鳥風月の模様から脱皮した模様であることがお分かり頂けると思います。

 

2008_0414kagayuuzennkomonn.JPG

その特徴は、模様に留まらず全体に柄が描いてある小紋であることと、全ての模様が上を向いているということです。

(業界用語で、小紋附下げ (こもんつけさげ) と呼ぶこともあります。)

 

ものさしを置いてあるところが、着物を着たときの足元になる裾 (すそ) になる所です。

(反物から模様を合わせてみましたが、着物の色は最初の写真の色がより肉眼に近い色です)

 

楽しくなる着物でしょ・・・・・

これも小紋の一種で、加賀友禅なんですよ。

 

他にも洋楽器の模様のあったりしてね~

(この商品はご売約になり写真をアップ出来ませんが・・・・)

 

伝統を重んじる加賀友禅が、時代の流れを掴み取ろうとチャレンジしていることがうかがい知れます。

 

個人的には歓迎したい着物なんですが、これらの着物も坂口さんが手がける加賀小紋と同様に、あまり知れ渡っていない小紋なんですよ。

 

卯月展は残すところ後一日、

一人でも多くの方に、石川県産の着物を紹介したいと考えブログ記事にしてみました。

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