可愛いでしょう・・・・・
久し振りにロクちゃんをアップしました。
お客様の代わりに、ソファに座り私の相手をしてくれています。
話しかけても、何も答えてはくれません。
ただ、その瞳はみつめるだけ・・・・・
そんなにみつめられると恥ずかしくなりますが、
お尋ねしたお客様宅で、優しく迎えてくれたロクちゃん。
相手をしてくれてありがとうどざいました。
これは、店のおやつに買い求めて帰った「くず餅」と「あべかわ」です。
野々市町にある「餅の再来」の品で、店の古いお客様でもあります。
そのお客様のお店に、きものアフターを届けに行った時のことでした。
奥さんが、こうして着物のメンテナンスをしておくと、昔の物でも新しい着物を広げたみたいな新鮮な感じがして、着物も長持ちする気がするね~・・・・・・
有難いお言葉です。
そんな話をしていた時に、一組の老夫婦が店に入ってこられました。
背筋は真っ直ぐでも杖を付いた奥様と、その足取りをいたわるようにして支える夫。
私には80歳を超えた中の良い夫婦に見えましたが、ショーケースの前に近づきながら、
「先日食べたお餅が美味しくて、また買いに着ましたわ・・・・・」と、笑みを浮かべてお話をする奥様。
そして、私に「お先でもいいかしら・・・」とも、声を掛けてくれたようにも記憶しています。
おかみさんは、お客様に商品の説明を加え、その様子を一緒になって見比べる私。
老夫婦は「あばかわ」など幾つかのお餅を買って帰られましたが、その後ろ姿に、「ありがとうございました」と、おかみさんと一緒に声を掛けてしまいました。
お客様が店を出られてから、おかみさんに、「嬉しいお客様の声でしたね~・・・」と、言うと、
おかみさんは、「私の仕事は、そんなお客様の声の積み重ねなのよ・・・」
本当にそのとおりです。
金額の高い安いの問題ではありません。
お客様に喜んで頂けたかどうかが一番の核心の部分で、これが商売の醍醐味です。
私は素敵な売り手と買い手の関係を、そして、奥様をいたわる老夫婦の優しい関係を、まのあたりに見て、清々しい気持ちになりました。
メディアに取り上げられる繁盛店が、次から次へと目に入って来て羨ましく思う事もありますが、小さな街の小さな店で、素敵なお客様との関係が存在しているんですね~・・・・・
大きな実りを手にしたいと思わないで、「一人のお客様のためにある店」で、ありたいものだと感じたしだいです。
「餅の再来」の飾らないおかみさんの人柄、私は好きですね~・・・・・

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






