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熱い夏の時期に注文を入れていた来年の干支になる「卯」の関連商品が、毎日のように京都から届いていて、一気に売り場が騒がしくなりました。
近隣の方には来週の22日(金)から始まる「神無月展」にて、ご紹介をしたいと考えていますが、とりあえずはその準備で大忙しです。
そこで今日は、自分の気持ちを落ち着かせる意味でもこの時期の日本の風情に触れてみたいと思います。
どうかしばらくお付き合いを下さい。
先月の9月22日は今年の中秋の名月「十五夜」でしたが、十五夜から一か月後の旧暦9月13日の夜のことを「十三夜」ということをご存知でしたか・・・
(今年は10月20日が十三夜になります)
現代では、この十三夜についてあまり知られなくなりましたが、昔は十五夜の月見をしたら、必ず十三夜にも月見をして祝ったそうです。
十五夜だけのお月見は「片月見(かたつきみ)」といい、縁起が良くない事と言われていたみたいなんですね~
十五夜は別名「芋名月(いもめいげつ)」と呼ばれるのに対し、十三夜は「豆名月」とか「栗名月」とも呼ばれて、お供え物の豆や栗がちょうどこの時期に食べ頃になることが、その由縁といわれ、「後の月」とも呼ばれたそうです。
お供え物は地域によって異なりますが、里芋や月見団子を十五夜にちなんで15個、または、一年の月数にちなんで12個、十三夜では13個お供えします。
千年は続いてきたと思われる月見の習慣からも、人間と月の深い関係を知らさますが、明治初年に西暦が採用されると共に忘れ去られ、十三夜に祝った事のある人はごく少ないのが現状みたいです。
こうした習わしに日本の優しさ感じていますが、今では十三夜の言葉じたい知らないのでは・・・
これから秋の深まりと共に山や街、湖、川など、いたるところで木々が色づき始める紅葉の季節が始まりますが、先人達が感謝の気持ちを添えて、こよなく愛した夜空の月も忘れないでください。
毎日を星取り勘定のようにして仕事をしていて、今日のような記事を書いていると何故か心が落ち着くことに気づかされています。
純粋な気持ちで日本の四季と文化に向き合うことを忘れていたのかもしれませんね。
今日はお月さんの写真がなかったもので、秋の麻暖簾・紅葉をアップしました。
それではまた明日このブログでお会いしましょう。
お休みなさい。