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お客様のお宅で珍しいものを目にしたのでご紹介させていただきます。
長年お付き合いをさせていただいている方の自宅に着物のアフターを届けた時のことです。
座敷に上がると、見たことのない「ふすま」が・・・
写真がうまく撮れていないのが残念なのですが、一風変わった「ふすま」に興味を示すと、お客様が手書きで書いた「日本書紀」だというのです。
「えっ・・・」これが手書き。
「どこでこれを・・・」と、尋ねると、ご主人のお兄さんが趣味で書いたと言うから驚きです。
お兄さんがお亡くなりになったときに、これが出てきたもので「ふすめ」にして残したと おしゃっていました。
近づいて見ると確かに日本書紀らしい内容が書き記されていました。
(学問がないものでそれ以上は語ることが出来ません)
ふすまの周りを漆で7~8回塗ったそうで、仕上げるまでに7年近くかかったとか・・・
習い事を教えている家でもなく、普通の田舎のお屋敷でご主人は大工さん。
なんとセンスのいい方でしょう・・・
しばらくみとれていると、ふすまを開けてくださいました。
その奥には、
七段飾りのお雛様が・・・
三段目には五人ばやしではなく七人ばやしです。
この写真もピンボケになってしまったのが残念でしたが、こだわりを持ったお客様の趣味に心を打たれた私でした。
話は変わり、魅力のある店ってどんな店なんだろ~
そんなことを考える日々が続いています。
特に和装となると生活必需品でなくなったこともあり、着物需要を増やす事が大きな課題になるわけですが、これがなかなか難しくてね~
仕入れ先からいろんな情報を集めているものの心に響くものがありません。
そんな中で、ネットには刺激をもらっています。
何が出来るのか・・・
私の能力では課題も多く、時間もかかるでしょうが、新しい出会いに可能性を感じています。
今に思うと、私にブログを教えてくださった方々に感謝したいです。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






