印象と信用の重さを感じた相談

 今日は久し振りに賑わった一日でした。

閉店後にもお客様がお越しになられるということで、今日の投稿をどうしたものかと思案しているところです。

 

そこで、新規にお越しになられた家族のことを書いてみようと思います。

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二日前に夕方の事ですが、生後3か月の赤ちゃんを抱っこしたご夫婦が、お宮参りや七五三、更には入卒などに着る着物を用意したいと尋ねてこられました。

 

これまで着物には無縁の方のようで、着物はなにひとつ持っていなく、着物の種類も判らなく、一式揃えた場合の金額も判らないというのです。

 

誠に嬉しいご相談なんですが、このような場合の接客って、とても難しいんですね~

 

 

 

応対の仕方では着物を作ることを断念することだってあるだろうし、他の店に行ってみようと思うことだって考えられます。

 

だから、商品をご紹介する前に、着物のTPOと、お召しになられる季節によって裏地が付いた袷(あわせ)の着物と裏地が付いていない単衣(ひとえ)の着物があることなどを説明させていただき、次に商品のお値段です。

 

結局、考えてから出直してみたいということで、お帰りになった訳ですが、昨日、お電話をいただき、今日の夕方に伺いたいとのことで、負担が掛からない金額でお見立てさせていただきました。

 

普通にありそうな相談だと思うかもしれませんが、とても珍しいケースです。

だって、お若いご夫婦が自分たちのお金で着物を準備し、、子供の成長の節目に着物を着ようと思うなんて、偉いと思いませんか・・・。

 

感心させられました。

同時に、着物を着る意味をその家族から教えてもらった気がしています。

そして、そのお手伝いができたことを とても光栄に思います。

ありがとうございました。

 

日々、店に立っていると、いろんな目的を持ったお客様がお越しになられます。

今回のお客様のように素直な心で話を聞いてくださる方もいらっしゃれば、警戒をして会話が進まない方もいらっしやいます。

 

高額品を取り扱うこともあり、後者の方が多くなる訳ですが、それだけに無理がない接客が必要ではないかと考えています。

 

もしもあの時、無理な接客をしていれば、再び尋ねてくることはなかったでしょう・・・

印象と信用の重さのようなものを改めて教えてもらった、そんな出来事だったように思います。

 

感謝申し上げます。

 

それでは、今日はこれにて終わることに致します。

皆さんお休みなさい。