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石川県で加賀小紋を染めている染織作家「坂口幸市」さんという方がいらっしゃいます。
その方が毎年、息子さんと共に限定品の浴衣を「加賀染 古代型夏衣」という商品名で市場に送り出しているのですが、染める数が少なくて、地元の方でも加賀染浴衣の存在を知らないかも・・・
浴衣市場の中では珍しい商品と言えるでしょう・・・。
店では4・5年前から坂口さんが手がけた浴衣を3万円代の価格で取り上げていて、最初にアップした品も今年仕入れた加賀染浴衣。
濃いグレー地の綿絽素材に染められた牡丹の柄を、浴衣として麻素材の細帯でコーディネートしたものです。
随分、前置きが長くなりましたが、これからが私が伝えたい今日の記事です。
加賀染浴衣を紗献上(しゃけんじょう)の博多帯を乗せ、桐の下駄も添えて夏きものとして、コーディネートしてみました。
女性の奥ゆかしさが伝わってきますが、これも、坂口さんが染められた伝統の技でしょう。
夏きもの装いにとなると、半衿が衿元から見えることで着物らしくなります。
つまり、長襦袢を着物の下に着ることで、浴衣から着物に変身するという訳です。
ワンランク上の着こなし方が解っていても、浴衣に夏の長襦袢までは作れない。
着物を多く持たない方にとっては、当然の考え方でしょう・・・。
そのような人にお薦めしたい新商品が揃いました。
これがこの正体で、夏の半衿が付いた「高島クレープ・半襦袢スリップ」といって、長襦袢を着ているように見せかけた、汗取り肌着と長襦袢が合体した商品です。
ワンピースになっていて、着物のように掛けあわせ、紐の胴に回せて結ぶタイプの商品です。
このスリップが長襦袢と大きく違う点は、袖が筒袖になっていることです。
(長襦袢は、着物に合う袖が付いています)
だから浴衣など、手軽に着れる着物に合わせてください。
身頃は綿100%で、半衿だけがポリエステルになっています。
サイズは
M ・・・身丈120㎝ すそ回り135㎝
L ・・・身丈125㎝ すそ回り145㎝
価格は・・・M・Lともに ¥3、990です。
この半襦袢スリップがあれば、浴衣を着物に変えることが出来る。
お洗濯も簡単なこともあって、是非手にしていただきたい商品の一つです。
今日は涼しい一日でしたが湿度が高く、しばらくで梅雨入りになりそうです。
台風も近づいているようで、月末まで台風の動きに注意しなくてはなりませんが、これから雨に悩まされると思うと、少し憂うつになります。
明日はどのような日になることでしょう・・・
「笛吹けど踊らず・・・」そんな消費者心理を肌でながらも、次の一手が思い浮かばない私です。
それではお休みなさい。