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昨日、今日が次女の誕生日であることを記事にしましたが、偶然にも同じ誕生日の方がお客様にいらっしゃいましてね~
この誕生日にちなんだホットな話題が店でありまして、その話を先に書いてみたいと思います。
今日は夕方からお客様が重なり忙しくしていましたが、そのお客様の中に、着物相談にお越しになられた男性の方がいらっしゃいます。
或る民謡の会で三味線を引いていらっしたる方で、常連さんでもあります。
たまたま店には、その方の知りの女性のお客様も着物相談にお越しになられていて、
「あら久し振り!、こんな所でお逢いするとは・・・」、
そんな感じで3人でコーヒーを飲みながら、和やかにムードの中でご用件をお伺いすることとなりました。
しばらくして男性の方が、日頃見ることのない和雑貨の方へ足を向け、なにやら考え事をしているのです。
その様子を見て、どうしたのかを尋ねると、
和柄の老眼鏡を手にして、
「今日が女房の誕生日でな~、何かプレゼントできるもがあればと ふと思い付いて、この老眼鏡を見ているのだが度数が判らなくて迷っている・・・」
と、言うのです。
そのご主人は2年前の定年退職をさせ、その後、他の仕事をしながら民謡にいそしむ生活を送っている方です。
私は奥さんのことも存じ上げていて、うちの娘と同じ誕生日であることに驚いたものの、そんなことより、60歳を過ぎた男性が奥様にプレゼントの品を考える姿がとても美しく思えて、しょうがありませんでした。
心打たれるものがありましたね~
その話に心引かれたのはもう一人のお客様。
「そうそう・・・その気持ちが大切で金額ではないのよ~」
私たちはご主人を囲むようにして近づくと、
「女房に電話して度数を聞いてみるか・・・」
しかし、話し中で繋がりません。
すると照れくさそうに、
「話し好きの女房だから繋がりそうもないな~」
そこで、私たちの登場です。
何が喜ばれるかを一緒になって探し始めたのでした。
そして、推薦したのがこの写真に映る、お細工物付きのポケットにはさめる「クリップ付きキーホルダー」です。
キーホルダーとしてのアイディア商品で、鍵が何処にも行かないように、クリップとしての役割を持ち、おまかけに、可愛いい細工物が取り付けてるという品物です。
この品を、もう一人のお客様が使用していて、
「贈り物として使ったことがあるが、とても評判が良くてね~・・・」と、バッグから取り出したクリップ付きキーホルダーの使い方を説明し出すのです。
するとご主人は選んだキーホルダーを私に渡し、
「これにする・・・」
そして、手刷り箱の『こころばかり』の空箱を持ってきて、
「これに詰めて欲しい」とのご注文。
そこには語りつくせない言葉が詰まっていていることが判るものでした。
これでプレゼントの品が決まりました。
金額にして1500円程の品ですが、ご主人の温かな気持ちを詰めることが出来たのではないでしょうか・・・
そのお手伝いが出来たことを、とても嬉しく思っています。
明日、そのご主人が着物寸法を持ってお越しになるご予定なんですが、この先のお話をお聞きしたいと思っております。
夫婦の形には、楕円もあれば四角もあり夫婦の数だけ違って当たり前。
長く生活をしていれば、感謝する気持ちが薄れることもあります。
そればかりか、素直な気持ちで接することが出来なくなるのも夫婦の形なのかも。
そんな時に、こうした気持ちになれるって、とても素敵だと思いませんか・・・。
特に日本男児とななれば、年を重ねるごとに照れ臭くなるものです。
勝手な解釈なのかもしれませんが、温かな気持ちにさせられた時間であったことは確か。
お客様から教えられるものがありました。
またもや文が長くなってしまいました。
反省しています。
この後にお取り寄せした暖簾の記事を書きたかったのですが、投稿までの時間も少なくなり、日を改めることにしました。
では、お休みなさい。