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東京都心は大雪みたいで、北陸と東京が逆になった感じの12月20日のお天気でした。
積もった雪も、春の陽気でとんど消えてなくなり、過ごしやすい冬となっています。
しかし、北陸の冬はそんなに甘いものでないことが解っているだけに、この静けさに気持ち悪さを感じます。
そんな今日、以前習っていたお茶花の先生が初釜茶会をするとのことで、私も仲間に入れていただきました。
参加者は12名で、白山市の「鈴おき」さんというお料理屋さんで行われました。
そこのご子息さんが遠州流のお点前をしてくれるということで、お濃い茶をいただくこととなりました。
実は亡き妻と一緒に遠州流習っていた方で、彼は今も現役で頑張っていらっしゃいます。
お誘いをいただた会の作法は表千家ということもあり、遠州流の作法珍しいのか張り詰めた空気の中で始まりました。
私は次客に座らせていただき、静かな空気を呑みこむばかりで、作法の違いが判らないまま日本人の「心の美」を味わっていました。
それが終わると次はお食事です。
座敷には私たちを迎え入れてくれたかのように春の日差しが差し込み、心が満たされていくのが判ります。
そして、茶会席の始まりです。
優しい味付けの日本料理は私の味覚を満たし視覚でも楽しませてくれます。
どれもがおもてなしの心で、その深さをこのような席で教えられていることが良く解ります。
若い時はこうした場を知ろうとはしなかったのに、この年になると「日本の美」に関心を持つようになりましてね~
眠っていた日本人のDNAが騒ぎます。
それでも私の関心事は、茶道具や掛け軸ではなくて、着物や帯、それにコーディネートや着付けの仕方に目が走ります。
完全に職業病です。
いろんな意味で勉強になっています。
食事の後は「薄茶」ということでしたが、その席で一服いただき、ひと足先に店に戻る私でした。
ということで、席入りが午前11時で茶席を離れたのが午後3時半、ほぼ一日を諸先輩方と同じ空気を共にした初釜茶会。
不作法な私を呼んでくださいましたことに感謝しなくてはなりません。
ありがとうございました。
それではこれにて今日を閉じることにします。
皆さんお休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






