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或る方から、結婚式に選んだ色打ち掛けに合うかんざしを提案して欲しいとの相談をいただきましてね~
選ばれたお衣裳の写真を添付し、メールで送られてきました。
黒地に白っぽい裾ボカシが入った生地に金箔をあしらい、鶴・松・梅の重量感溢れる刺繍が入った打ち掛けに、合わせた小物は濃いサーモン系の赤。
このメールを拝見した時、人生の最も大きな節目となるご本人の挙式に、かんざしとはいえ私の店をご指名いただけたことをとても光栄に思うと同時に、適格な品が提案できるか心配でしばらく考えさせられるものがありました。
だけど、こうして相談をいただいた訳ですから、私が出来る範囲でベストを尽くし、ご相談者の判断を仰ぎたいと思い、ここにいくつかアップさせていただきました。
そのご相談者は現在海外で生活をしていらっしゃって彼は欧米人、挙式は4月、髪は高め後ろにシンプルにまとめることを考えているとのことです。
最初に提案するのが日本国の花である桜を模様にしたかんざしを提案いたします。
それも目出度い紅色を選んでみました。
挙式は日本で挙げるとのことで、季節的にも桜はタイムリーではないでしょうか・・・。
それに、小物との色のトーンも合うのではないでしょうか。
① №56ー79 桜花・約3.5㎝の金具が6本下がります。長さは13㎝、全体の花大きさは5、5㎝
② №57-75 扇型・長さ11、3㎝、幅7㎝
③ №05-13 櫛二本組・ゴールドに桜模様 長さ約18㎝
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次にブログを見て気の留められていた鶴の模様です。
打ち掛けに鶴の刺繍がしてあることから、一つのストーリーになると思います。
また、レトロ感を演出するのもよろしいのかも・・・。
④ №09-18 かんざしが大と小に別れるタイプ。長さ13、5㎝、幅8㎝
⑤ №04-17 長さ13㎝、幅9、5㎝
こちらはシンプルで大ぶりタイプ。
⑥ №52-86 飴色 長さ17㎝、幅10、5㎝
⑦ №57-75 白・ダイヤもどき入り 長さ14㎝、幅約10㎝
オーソドックスタイプ桜。
⑧ №04-17 月に桜・長さ13㎝、幅約9㎝
⑨ №00-36 桜・大きさは⑧と同じ
私からの提案は以上ですが、過去のブログから気になる品があればお知らせください。
手元のかんざしを見ながら選ぶ訳ではないのでお迷いになるかと思いますが、黒髪に添えることを考え、打ち掛けとのコーディネートを考えてみてください。
また、お気に召すしながない場合には、選ぶ必要はないので一言付け加えておきます。
私が考えるのには、レトロ感を出すか、華やかさを出すかですが、いずれの場合でも日本的なまとめかたをされることがよろしいのではないでしょうか。
ご返事をお待ち申しがげております。
ところで、昨日の記事で「他店との違いは何だろう・・・」、そのようなことを呟いたら或る方から「センス」だといういうコメントを頂戴致しまして正直嬉しく思いました。
私の店を良い意味で評価してくださる方がいらっしゃると思うと元気が湧いてきます。
勿論、私は他のお店より勝れたものを持ち合わせているとは思っていませんが、この仕事に傾けるハートは空の広さくらい大きなものを持つようにしたいと考えています。
そして、積み重ねてきた足跡を評価していていただけることが、店の価値に繋がっていくのではないかと考えています。
今回のように一人の相談者と向き合うことも私の役割で、力になれるのならベストを尽くしたい。
そのための時間は、惜しみなく使いたいと思います。
今日は他の記事も考えていましたが、チョッピリ疲れてしまってこれで閉じることにします。
それではお休みなさい。