立春から数えて「二百十日」に思うこととは・そして沖縄県宮古島市からの着物相談

 空を眺めていると夏から秋へと移り変わって行くことを感じます。

 

台風15号は、今日の午前3時に九州の西で温帯低気圧に変わったようですが、少し日本の歳時記に触れてみたいと思います。

 

立春から数えて二百十日(にひゃくとおか)が9月1日頃になります。

 

二百十日は稲穂が出始める頃で、農家にとっては大切な時期です。今年は猛暑日が続き、例年より稲刈りが早く始まりましたが、この頃になると台風襲来の時期にあたるため稲作の被害も多く、昔は農家の厄日として警戒していました。

 

この日には、豊作物を風の被害から守るため、各地で風祭りが行われたそうです。

その祭りで有名なのが富山県八尾町の「おわら風の盆」です。明日は全国から大勢の人が八尾に訪れることでしょう。

 

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機械で測ったかのように二百十日に台風が現れて、自然の時計って凄いと思ったしだいですが、去り行く八月が遠い昔に思えてなりません。

 

私の心のカレンダーはお盆休みが明けるまでが夏、それ以後はどんなに猛暑日が続こうと、頭の中は秋で、毎日、秋の訪れを願っていたからでしょう・・・

 

 

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そして9月1日は目の前に来ました。

 

曇り空から熱風が吹き、今にも雨が落ちて来そうな8月最後の日。道の脇に咲く向日葵がダンスを踊っているみたいに目に映り、視界を広げると草木も踊っています。

 

その様子は自然界の合唱で、夏の蛍の光を歌っているかのようでしたね~

夕方には空の鐘(雷)が響き渡り、雨を引き連れて、夏のフィナーレは激しさを増し、一時は二百十日の様相でした。

 

自然界の憎い演出としか言いようがありませんが、月日は秋へと足を踏み入れ、眠っていた心のスイッチが動き始めました。

 

「さて、どうする・・・」

曇ったガラスは今も曇ったままで、小さな秋でさえ覗くことができません。

 

私の探し物は京都にある。

その日が来るのを待ちこがれる私がいます。

 

 

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今日はお母さんの月命日です。

 

いつものようにお母さんに会ってきましたが、以前のような悲しみは薄れ、今は感謝と願いを伝え墓前に花を添えていますが、寂しさはどれだけ時間が過ぎても変わりません。

 

そして私は呟きます。

 

新しい物好きだったお母さんがいなくなり、我が家はお母さんが暮らしていた時のままです。

新しい食器が増えた訳でもなく、便利なものが生活を豊かにした訳でもありません。

 

庭には新しい花も増えることもなく、淡々と時を刻み、お母さんに変わり娘が私をサポートしてくれています。

 

きっとお母さんは、私たちの生活を気にかけていることでしょうね~

特に長女の結婚はいつになるのかと・・・

 

どうか子供たちの旅立ちに力を貸してあげてください。

お願いします。

 

 

話しは判りますが、ネットを始めてから北海道から九州まで多くの県から着物相談やご注文をいただけるようになりました。

 

しかし、沖縄県からの繋がりがなく、南は鹿児島県まで・・・

 

沖縄県は着物の産地であっても、温かい土地でもあり着物を着る人が少ないのかもしれない。

その程度に思っていましたが、始めて宮古島市から着物相談のメールで届きましてね~

 

嬉しく思い、その土地の風土に着物が合うのかも興味があって、ご相談者に電話を入れてみました。

 

ご相談者はお茶を習っていて、着物をネットで検索している時に私のブログを見て相談をくれたみたいです。

 

帯をお探しになられているとのことで、お力になりたいと思っていますが、その土地の環境を聞くと、11月に入ってもクラーをつける日があるそうです。

 

それだけ夏が長いということだと思いますが、宮古島市は5万人の人口の土地で、その中に呉服店は1件しかないというから驚きでした。

 

独占企業のようにも思えますが、裏を返せば、着物を着る人が少ないのかもしれませんね。

仮に着物に興味を持ったとしても、選ぶ店が一件では面白味がなくて、きもの愛好家を増やす環境ではないのかも・・・

 

勝手に想像してしまいましたが、私には嬉しいニュースでした。

 

宮古島市のH様、気軽に何でもご相談ください。

この出会いを大切にしたいと思っています。

 

 

今日はいろいろ書いてしまいましたが、新しい月が、皆さんのツキを呼び寄せることを願いつつ8月を閉じることに致します。

 

では・・・お休みなさい。