夏の暑さ対策に一押しの「長襦袢スリップ」

 新しい商品が入荷したので、今日はその商品を紹介してみます。

 

 

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その商品とはここにアップした着物に関係した商品です。

 

着物は撫松庵のクールでドライな素材、セオ・アルファーといって、ポリエステル地のプレタ着物(仕立て上がり)で、単衣から夏着物、浴衣としてもお召しになれる着物になります。

 

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この時期、白い半衿が付いた衿を出すと着物として着れて、衿なしだと、浴衣になるという とても便利な着物といえるでしょう。

 

素材の性格上ご自宅でお洗濯が可能で、お手入れが簡単なことから都会では人気を集めているメーカーのプレタ着物です。

 

お値段は¥39、900の品

 

写真をアップしたことから、先に着物の説明をさせていただきましたが、私がお伝えしたいのは着物の下に着ている半衿が付いた長襦袢です。

 

 

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着物を取り除くと、長襦袢はこのような姿をしています。

 

正確には夏の肌着と長襦袢が合体した「長襦袢スリップ」という商品です。

実は今月の6日にご紹介した「高島クレープ・半襦袢スリップ」が進化して作られた暑さ対策の商品なんですよ。

https://kimonofukushima.co.jp/blog/2012/06/post-2142.html

 

昨日こちらの新製品が出来上がったと仕入れ先から連絡が入り、送っていただいた品です。

 

もう少し説明を加えてみます。

 

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汗取りとなるベースの素材は「高島クレープ・半襦袢スリップ」と同じで、ポリの絽の半衿が付いているところもまったく同じ。

 

 

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違いのひとつとして、「えもんぬき」が取り付けたあることです。

 

「えもんぬき」とは、背中に垂れさがった布地のことを言いますが、紐を通す穴が付いていて、その穴に、取り付けてある紐を通し、動いても衿が動かないように胴に固定することができる便利グッズです。

 

最近の長襦袢の仕立てには、この「えもんぬき」が取り付けてあると思いますが、それと同じものです。

 

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半襦袢スリップと大きく違う点はこの袖の部分です。

 

スリップに方はクレープ生地で筒袖になっていて、こちらは合繊の絽の生地で着物袖になっているところが大きく違います。

つまり、夏の長襦袢としても効力を充分に発揮しているということです。

 

 

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こうして着物に合わせると、何の問題もなく着物袖の中に納まります。

 

そこで着物愛好家が最も気になる点は、既製品だけに「長襦袢スリップ」の寸法です。

 

メーカーではM・L寸の二サイズを用意していて、表示してある寸法を明記してみましょう。

 

【M寸】 身丈・・・・・・120㎝ (3尺2寸)

     裄・・・・・・・・64㎝ (1尺7寸)

     すそ回り・・・135㎝

     くりこし・・・・・3㎝ (8分)

     袖丈・・・・・・・49㎝ (1尺3寸)

 

【L寸】 身丈・・・・・・125㎝ (約3尺3寸)

     裄・・・・・・・・66㎝ (約1尺7寸5分)

     すそ回り・・・145㎝

     くりこし・・・・・3㎝ (8分)

     袖丈・・・・・・・49㎝ (1尺3寸)

 

 

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私は明記されている表示だけではスッキリすることが出来ませんでした。

 

それはどの部分かと言いますと、裄と袖幅の関係です。

長襦袢というものは、着物と合わせた時、外に出ていい部分は半衿が付いている衿の部分だけです。

 

袖からニキョニッと白い長襦袢が出てはせっかくのおしゃれも台無。

長襦袢の袖は着物袖の中からはみ出ないようにした方が清潔な着こなしといえるでしょう。

 

なので、袖幅を測ってみるとどちらも31㎝(8寸2分)、明記されている長襦袢の裄の関係からするとおかしな寸法なんですね~

 

仕立て方の基本として、袖巾は肩幅と同寸か、又は袖幅が広い(長い)のが着物の仕立て方です。

この長襦袢スリップの袖幅が31㎝((8寸2分)と極端に短いのは、皆さんがお持ちになっている着物の袖幅からはみ出さないよう許容範囲を考えて工夫された寸法であることが判りました。

 

ここに合わせた撫松庵の着物は、

裄が・・・・68㎝ (1尺8寸)

肩幅・・・・33.3㎝ (8寸8分)

袖幅・・・・34.7㎝ (9寸2分) ※長襦袢スリップの袖幅は31㎝((8寸2分)

 

この寸法で長襦袢スリップの袖が着物袖からはみ出さない訳と、既製品のマジックみたいなものが理解できました。

 

とても専門的に話しで何が何だか解らないかもしれませんが、一般的な着物寸法だったら対応する事が可能な裄になっています。

 

後は身丈と身長の関係になりますが、私が考えるには身長が155㎝以上の方であれば、すそ回りが少し大きくなりますがL寸をお勧めしたいと思います。

詳しいことはお電話でお話しが出来ればと考えております。

 

肝心なお値段ですが、M・L寸共に¥5.250の価格です。

 

画期的な「長襦袢スリップ」の説明に熱が入ってしまいましたが、だまされたと思って一枚使ってみてはいかがでしょう。

 

夏場に着物を着るということは暑さ対策と着終わった後のお手入れです。

着物の汗取りは絹素材だと専門店にお出しした方が賢明だと思いますが、この「長襦袢スリップ」だとご自宅で洗濯ができます。

加えて胴に巻きつく部分は天然素材の綿でもあり、汗取りにもなり身体に優しいのが最も大きなメリット。

 

それだけメーカーが作ったのか判りませんが、明日から注文を取りたいと考えているので、興味をお持ちの方は早めにご相談ください。

 

随分作文が長くなってしまいました。

 

今日は他にもハッピーな話題が店に届いたのですが、その話題は明日に持ち越したいと思います。

 

それでは誤字や文の書き方に誤りがあるかもしれませんが、これにて終わらせていただきます。

(疲れました)

 

お休みなさい。