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これから夏本番ということもあって、店で話題になっている商品があります。
以前にも紹介していますが、長襦袢と肌着が一体化した高島クレープの「半襦袢スリップ(左)」と「長襦袢スリップ(右)」です。
夏の着物や浴衣の下に着る肌着として開発された商品で、どちらも絽の半衿(ポリアステル100%)が取り付けてあります。
この2点を比較すると、大きく違う点は袖の部分です。
左側がゆかた下などにお薦めしたい筒袖で、右側が長襦袢袖になっていることから、絽や紗のお着物に合わせていただくことができます。
着物を着る場合は、①汗取りの肌着+②長襦袢+③着物という具合に順番に重ね着をするのが基本形となりますが、暑い夏ともなると、少しでも簡略化して暑さ対策が出来ないかと思うのが人間の心理です。
もしかしたら、夏物を着る機会があっても暑さに負けて洋服で事を済ます方も、多いかもしれませんね・・・
そこで開発された商品が①と②を合体させた これらの商品です。
昨年発売になった「半襦袢スリップ(¥3,990)」は店のヒット商品となり、今年も継続していますが、新たに「長襦袢スリップ(¥5.250)」が発売となり注目を集めています。
正統派の方にはご不満かと思いますが、ここに数日前の記事を張り付けたのでどうか参考にしてみてください。

一枚あるととても便利な商品です。
オンラインショップからの購入も可能なので、一言付け加えておきます。
話しは変わり、またもや辛いニュースが飛び込んでまいりました。
親しくさせていただいている仕入れ先のリストラです。
詳しいことには触れませんが、この5・6年の間に、着物の集散地でもあるメーカーや問屋さんが廃業したり、社屋の転売や移転、従業員のリストラなど、市場の縮小は悲しい現実を浮き彫りにしています。
今の状況が改善されないと、魅力的な商品が供給できなくなることも考えられるだけに、先々のことを考えると、とても寂しくなります。
消費者に最も近い位置にある、私たちきもの専門店に問題があるのかもしれません。
考えさせられます。
私たちの仕事は規模を大きくする業種ではなくなりました。
いかにして、着物愛好家に満足していただける商品とサービスが提供できるかで、むやみにディスカウントすることは、市場を混乱させ、しいては、作り手や着物愛好家に迷惑をかけるだけではなく、自らの体力おも消耗していくことに繋がるのではないでしょうか・・・
お客様を大切にするという行為は、駆け引きではありません。
使命感と責任、そして着物を愛する心が求められているように思います。
自分に問いただしたいものです。
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







