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花曇りから曇り、そして夕方にはポツリ・ポツリと雨が降り出し、「雨か~・・・」、外の出てその状況を確かめると、はたと、洗濯物を外に干したことを思い出しましてね~
「これはいかん・・・!」、しかし店は私一人。
洗濯物を取り込まなければと、後先考えずに店を閉め自宅に舞い戻る私がいました。
仕事より、濡れる洗濯物の方が気になるなんてバカバカしい話しですが、そんな生活に豊かさを感じるのは何故でしょう。
ほんの小さなハプニングなのに、天気をよめなかった自分に笑いがこぼれます。
きっと、その笑いが人生を楽しくさせているのでしょう・・・
仕事に、そして生活に、すべてに完璧だと、この笑いは生まれてこないのかもしれません。
私の場合、この笑いが日常茶飯事で、いつだったか、練歯磨き粉を整髪のムースと勘違いして使ったことがありましてね~
その時は、鏡の前で情けなくなるものの笑っちゃいましたね~
極端な話しですが、そんな間抜けな自分が好きなんだな~
この性格を「オッチョコチョイ」と、私の地方ではいいます。
その私がいつも求めるものは、音楽と映画鑑賞で、心がゆったりして気持ちがいいんすね~
最近は好きな音楽を車の中でしか聞かなくなりましたが、お気に入りのメロディーは私の心の扉を叩きます。
特に車の往来が少なく、信号の少ない一本道は最高の至福の時間。
音楽に乗せられ、開いた扉から見えてくるのは、南国の浜辺から広がるエメラルドグリーンの穏やかな海。
窓の脇から、わずかに顔をのぞかせるヤシの木の葉。
目を足元に目を向ければ、押しつぶされた木の陰。
まるでドラえもんの世界かもしれませんが、緩やかに流れるメロディーは満ち足りた階段を作り、そこを登ると、幾つもの扉が並んでいます。
その扉の奥に、関わりを持った人の笑いが響いているんですね~
扉を開けると、美しい世界に妻が現れることもあれば、家族が飛びまわる姿も見えて来ます。
そして、溢れる幸せの言葉も・・・
音楽は私に魔法の力を与えてくれているのかもしれません。
何故か今日は、満ち足りた一日でした。
外の出た時に、車の中から聞こえてきた音楽、そして、お客様から届いた喜びの声が化学変化をもたらしたのでしょう。
たまにも、心から聞こえる声を文にしてみるのもいいものです。
大人げないかもしれませんが、幸せな時間でした。
現実に戻しましょう・・・
信頼している小物やさんが店を尋ねてくれました。
卯月展に、ここの職先の草履を4日間の限定で、割安で紹介したいと考えていて、すげ上げた店の鼻緒をリニアルすることにしました。
仕入れは発生しますが、自信を持ってお客様に紹介することが出来る環境を整えるためのものです。
心の中で、「本気で取り組んでこそ、お客様の伝わる下準備」と、呟きながら鼻緒を選んだ後の写真です。
その情報は4月に入って記事にしたいと考えていますが、満足していただける品揃でお客様をお迎えしたいと思っています。
しだいに忙しくなってきた卯月展の準備。
進む方向性がハッキリして来ただけに、心が燃え始めて来ました。
長い間迷っていたことが、知らず知らずのうちのエネルギーを蓄えていたのかも・・・
大地に春の命をもたらす自然の力と よく似ています。
それでは、これで今日を閉じることに致します。
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






