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強い春風が吹き続けた一日でしたが、静かに咲く桜は、雨にも負けず風にも負けず、頑張っています。
どうですか、この風景・・・、のどかでしょ。
田舎で良かったと思える瞬間で、周りには人の気配がまったくありません。
まさに、この桜を独り占め。
お客様回りをしていて、トイレ休憩に立ち寄った贅沢な時間でした。
今日はあると便利な単衣(ひとえ)仕立てのコートを紹介してみましょう。
このボディーに着ているのが裏地が付かない黒地のコートです。
仕立て上がった既製品として取り扱いをしていますが、柄は「ブドウ唐草」。
礼装用とし、また、おしゃれな着物にも合わせることができるのがこのコートの魅力です。
黒地だからかもしれませんね。
ベルベットをカットして、模様を浮かび上がらせる技法でブドウ唐草が描かれています。
この商品は、他とはまったく違う特徴を持っています。
それは、背縫いがないんですね~
この映像では、折りたたんでいた状態の縦シワが少し入っていますが、和裁だと、左右縫い合わせた線が入ります。
従って模様を背縫いで繋ぎ合わせた後が出ないだけではなく、後ろ姿のラインが、柔らかくスッキリと裾(すそ)へと流れます。
それがとってもおしゃれでしてね~
前は道中着衿で、掛け合わせてから脇近くで紐で結ぶタイプとなります。
長めの丈になっていることから、裏地が付いていると重力の重みから、裾が絞れずに、膨らんで見えることもありますが、裏地がない単衣仕立てだと、スッキリしたVラインになることでしょう。
それに暑さが増してくると、袷のコートだと、チョッと無理があります。
そんな時のために単衣のコートがあると、撮っても重宝です。
それに軽いしね~
是非お薦めしたい商品です。
どうか参考にしてください。
見てください。
桜の木の下で椅子に座り、スケッチをしている男性がいます。
大地の上に灯る桜の灯りが、見る人の心をほんのり桜色にしてくれます。
自然が織りなす美のハーモニーに、私たち人間が近づけて本当に幸せです。
短い命だけに、目に焼き付けておきたい風景がここにあります。
ところで、ある商品のことで東北地方の方から問い合わせがあり、閉店後にそのお客様にお電話を入れてみました。
これまでに例をみない特殊な注文に驚きましたが、それにも増して驚いたのは、これまで私が綴ったブログ記事を全部読ませてもらったというのです。
「まさか・・・」と、思うくらいにビックリしました。
「毎日家事を終え、夜の10時過ぎからこのブログを見ることを楽しみにしていて、いつも心を豊かにしています。
全国に私のような人がいっぱいいると思うので、これからも無理をしないで続けていってください。」
なんて温かな言葉でしょう・・・
受話器の向こうから届く言葉一つ一つが、私を元気にしてくれて嬉しく思いました。
迷いながらも、大切なことを探し続けて行きたいと思います。
私に投げていただいたボール、受けとらせていただきます。
お客様の願いを叶えられるか判りませんが、必ず心を添えて送り返したいと考えています。
ありがとうございました。
今日も長い記事になりましたが、これで今日を閉じることに致します。
それでは・・・お休みなさい。