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夜になると吹く風が体温を奪い、秋の深めりを感じるころとなりました。
陽が落ちた街は何処か物悲しさが漂い人恋しくなるものです。
バラードを聞きながら妻とワインを口にしたい。そんな気持ちに駆られる静かな時間。
一日を振り返りながら今日の投稿です。
記事を何にしょうかと迷った末、品のいい附け下げをアップすることにしました。
着物はピンクベージュで、合わせた帯が先に目に入るかもしれませんが、神無月の会で特集する刺繍を入れた附け下げになります。
手前の方に白っぽく浮き出た丸い柄が、その刺繍を入れた箇所です。
判りにくいので模様の個所を大きくしてみました。
2種類の刺繍で柄に強弱をつけています。
友禅と違ってアッサリしていて、控えめな女性の着物といえるのではないでしょうか・・・
四季を問わないことから、茶席の着物としてもお勧めしたい品です。
帯も合わせやすいかと思いますが、上品にまとめるときには、帯に多くの色が入ったものを使わないのがポイントだと思います。
そして帯締めの色に力を持ってくることで、甘いムードの装いがビシッと締まることでしょう・・・。
また、優しい色の着物を個性的にしたいと思う時には、黒地の帯なども素敵かと思います。
この場合は、帯〆を白っぽい色にすると上品にまとまることでしょう・・・
ここで合わせた黒地の帯は刺繍の帯で、先の帯は唐織の帯になります。
こうして帯の色を変えると、装いの雰囲気も変わるのがお解りいただけるかと思いますが、これも主張しない着物の持ち味です。
今回は他にも刺繍の着物や帯を揃え、おしゃれなワールドを皆さんの前で発表したいと考えています。
ところで、会の日が迫るにつれて不安な気持ちが湧いてくるのは何故でしょう・・・
この不安は学生時代の試験前に心境に似ています。
努力をしても結果は別物であることを数多く経験しているから不安がよぎるのでしょう。
会が始まるまであと3日間です。
この不安を掻き消すために、会の軸をしっかり見つめて頑張らなくてはなりません。
それではこれにて記事を閉めることにします。
お休みなさい。