◆
連休で穏やかな青空となれば、私のような店は勝ち目がありません。
誰ひとりとして、お客様の来店がありません。
なのに充実した一日でした。
浴衣商戦の準備に始まり、母の日に向けての品揃えを考えたりして、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
一区切りついたもので、最後のお勤めになっている今日の投稿です。
店の売り場は商品が溢れていて、袷の着物があるかと思えば、単衣としてお召しになれる着物提案のコーナーもあり、更に、浴衣商戦に備えての浴衣地が品揃えが加わり、まるで都会の通勤電車状態になっています。
どうにか収めましたが、始めてご来店される方は、展示会でもしているのかと思われるかもしれませんね~
連休後には再び売り場のディスプレーが変わると思いますが、四六時中娘たちと戯れながら仕事をしています。
このディスプレーは私に趣味とも言えるもので、どれだけ時間を費やしても苦にならないんですね~
家族からすれば、呆れ果てているのではないかと思いますが、この仕事が大好きでたまりません。
そんな折、大阪の人から一本の電話が寄せられました。
それは、関西で展示会をすることがないかとの問い合わせでした。
16歳になりお嬢様がいて、浴衣と小紋を準備したいような話振りでしたが、予定がないことをお伝えするしかありませんでした。
お話しを聞いてみると、その方に入ってくる着物情報が今風で、コテコテの着物コーディネートであったり、アンティーク調の着こなしばかりで食欲が湧かなそうなんですね~
そのような環境の中で、私の着物コーディネートをネットでご覧になり、興味を引かれたみたいです。
有難いではありませんか・・・
似た話は、これまでに県外の方から度々聞くことがありますが、私の店に似た店舗が都会にはないんでしょうかね~
不思議でなりません。
もしも、着物初心者の方々が、近隣で私のような着物コーディネートをする店が目に入らないとしたら、ブログ記事はビジネスチャンスの扉を叩いているのかもしれません。
さて、その先をどうするかです。
薄々感じていても、何をどうしたらいいかが判らなくてね~
今のところは、コツコツ記事を投稿することしか思いつきません。
妻亡き後、いろんな意味でこの店のあり方を随分悩んでまいりました。
このままでいいのだろうか・・・
他の店のように、宝石やバッグ、寝具なども取り扱わないと生き残っていけないのか?
女性相手に、生活の日常会話も妻のようにはできないし、女同士理解し合える領域にも踏み込めない。
妻がいなくなったことで、足をお運びいただけなくなったお客様もいて、悩むことも少なくありませんでした。
そんな時、いつまでも引きずっていても仕方がない、前へ進まなくては・・・
開き直ったかのように、自分が最も好きなことで技を磨き、和雑貨や着物愛好家の心を引き寄せることができないだろうか・・・
それからは妻がいた時以上に真剣勝負の毎日で、今日に至っております。
そして、目の前に立ちはだかる壁が少しずつ動き始めるようになりました。
これも多くの人達から励ましの言葉をいただけるようになったからです。
もう少し頑張ってみよう・・・
もしかしたら、何かが変わるかもしれない。
元気と勇気が湧きあがり、諦めない力に進化しているように感じています。
いつまでたっても経営が楽になることはありませんが、人との出会いが私の財産になっていることだけは確かです。
今、自分に何ができるのか、何を変えなくてはならないのか、迷いが消え去ることはありませんが、この仕事に命を掛けたいと思っています。
明日も温かな晴天が広がるみたいです。
私には外で洗濯物が干せるくらいで、普段と変わりない仕事が待っていますが、お休みの皆さんには、家族の絆が深まる一日になることを願っております。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。