モーツァルトの帯が加賀友禅作家「二代・由水十久」氏の図案から創られています

 月が変わりました。今日から6月です。

6月は水無月(みなづき)とも言いますが、他にも異名があります。

 

涼暮(すずくれ)月・蝉羽(せみのは)月・鳴神(かるかみ)月・松風(まつかぜ)月・葵(あおい)月・常夏(とこなつ)月、そして爽やかな風を感じる風待(かぜまち)月がありますが、どちらも季節の香が漂う美しい呼び名です。

 

移り変わる季節に感謝し、自然の恵みを力にして頑張らなくてはいけませんね。

 

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今日の記事は音楽と関係したおしゃれな帯をご紹介したいと思います。

映像でお楽しみください。

 

 

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こちらの映像は、帯のお太鼓に出る模様です。

 

クラッシックな装いでバイオリンを弾いています。

奏でるメロディーが踊っているかのように音符が描かれていますが、これは西陣織で織られた袋帯なんですよ・・・

 

 

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お太鼓の全体像はこちらです。

 

この帯地には音符柄が地紋として織りこまれていて、背景にこの地紋があることで帯の紋様を浮かび上がらせています。

 

墨色に鉄紺が入っているような、なんとも表現しずらい個性的な色ですが、色・柄ともにとてもおしゃれで、他に類のない品だと思います。

 

この図案を描かれた方は、加賀友禅作家「二代・由水十久(ゆうすいとく)」氏で、童の人形をお描きになられる先生です。

 

その図案を基に帯として織られたものなですが、この帯には隠された魅力があります。

 

 

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作品のタイトルが「モーツァルト頌(しょう)」となっていまして、正面の腹の部分と手先にモーツァルトの譜面が織られています。

(楽譜が読めないので、確かなことが言えないことを申し上げておきます)

 

 

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画像を大きくしてみました。

 

詳しい方でしたら、この譜面がモーツァルトのメロディであるかがご判断ができかと思いますが、お太鼓の柄とまったく表情が違うところに魅力を感じるだけでなく、音符柄であることが、おしゃれな領域を一段と広げています。

 

そしてもう一つ、手にした方には嬉しい隠し技がこの帯にはあります。

 

 

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しれは、リバーシブルの袋帯になっていて、反対側は白地の縞柄になっているですね~

 

これには驚かせれました。

 

 

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ここにも音符柄が入っていて、お太鼓にこの箇所が出るように工夫されています。

全通柄で、腹には音符柄がありませんが、反対側からお締めになろと、音符柄が出ることはありません。

 

今の単衣時期に、紬や小紋に合わせると、スッキリした着こなしができるのではないでしょうか?

 

 

 

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そしてお太鼓にした垂れ(たれ)には、小さく「二代・由水十久」先生の落款が入っています。

(白地の方にも入っています)

 

薄くて締めやすい帯に織り上がっていて、マルチの帯と呼んでいいくらいに魅力的で、音楽を愛する方に、是非とも手にしていただきたい帯です。

 

ご検討してみてください。

 

 

ところで、地域の方々から評価をいただけているのか、浴衣が活発な動きをしています。

 

今日も何組かお嫁に行きましたが、お気に入りの柄が嫁いでしまうと寂しくてね~

 

可愛がっていただけるのだから喜ばなくてはならないのですが、この後の浴衣商戦にコーディネートする帯が不足するのではないかと心配しています。

 

それに高島クレープの長襦袢スリップ(新しいサイズのM寸)も品切れになり、もう一度、商品を確保しなければなりません。

 

他にも着物相談も幾つか受けていて、毎日がとても忙しく過ぎています。

 

5月の店作りを浴衣にこだわって良かったと思っているところですが、この調子で6月も浴衣にこだわってみようかと考えているところです。

 

さて、明日はどのような日になることでしょう。

楽しみです。

 

それでは今日はこれにて・・・

お休みなさい。

  

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