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10月というのに夏日なんてどうなっているのかと思います。
とにかく午前中に30度まで気温が上がり、午後にはエアコンなしではいられない状態でした。
そんな夏日の中を冬支度のタイトルが入った「神無月の会」のご案内に回っていましたが、、それがずれている状態で悲しくなります。
洗濯物は干せるし、雨も降らないから外出しやすいかもしれませんが、いつまでも夏気分でいられても困るんだな~
受け入れるしかありませんが本当にいじわるな秋です。
今日の店からの提案は、おしゃれな着物コーディネートをしてみたのでご覧ください。
用意したのが、格子柄の小紋に♪にバイオリン柄の帯のコーディネートです。
何コレって感じかもしれませんが、ワクワクする感情が湧きあがってくるのではないでしょうか?
神無月の会で「和の音楽会」をするために集めた品で、これまでの和装の世界とは一味違う個性派の着こなしと言えるでしょう・・・
前の柄もユニークなのでご覧ください。
フルートと♪で、音楽をこよなく愛する方には鳥肌ものかもしれませんね。
合わせた帯〆帯揚げの色もおしゃれでしょ・・・。
このコーディネートで外出した時のことを想像してみてください。
通勤ラッシュが過ぎた地下鉄のフラットホームに和装姿の女性が一人。
地下鉄の利用客が目に入るのはあでやかな水色の帯かもしれません。
秋の着物姿もいいもだな~、そんなことを思いながら近づくと、楽器柄の帯に「こんなのがあるんだ~」なんて、驚きの眼差しで見つめられることでしょう・・・。
そしてその着こなしを後ろから眺め、「センスのいい人だな~、これから音楽コンサートにでも行かれるのかな~」
行き交う人が好感を持って、ご自身のおしゃれを見守ってくれるのではないでしょうか?
和装に対して古典柄を重んじる方には受け入れ難いかもしれませんが、タフな外出時に楽器柄で楽しんでみてもいいと思うな~
きっと、感じる世界が変わるでしょうね~
ということで、18日(金)から4日間、和の音楽会を開催します。
なにぶんにも、市場に音符や楽器柄の着物や帯が少ないもので、ミニコンサートになるかもしれませんが、お楽しみいただけるのではないでしょうか。
今回の展示会は着物を楽しく着ていただきたいと思う気持ちから品揃えをプロデュースしていますが、これが受け入れていただけるのかがとても心配でなりません。
それでも、取り上げないと新しい感性は育たないと考えていて、普段に着物を着る方が増えてこそ業界の発展があるように考えています。
しかし、その答えが何処にあるかが見えてこないもので、不安が後ろからついて回ります。
ただ一つ、信じれるものがあるとすれば、自身が好きだと思えることに情熱を傾けることではないでしょうか?
熟してしまった市場の中で、他店の真似事は市場を切り開くものではなく、単に守りの行為でしかありません。
そんな心の綱引きが事あるごとに起きていて、選ぶ道を迷います。
そして心のおまじないが始まります。
いつかきっと理解を示してくださる方が現れる。
信じて待つことも、時には必要なのかもしれないと・・・
これから仕事の密度が濃くなりますが、ベストを尽くし本番の望みたいと思っています。
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。