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こちらの商品はお客様から依頼されて作らせていただいた兎柄の刺繍名古屋帯です。
凄く個性的でおしゃれな帯でしょ・・・
実はご相談をいただいたお客様がふくよかな方で、普通のお太鼓柄の帯だと腹の部分の柄が正面にこないことから、長めの素材を織ってもらい、腹とお太鼓の位置を決めて一から刺繍で兎柄を入れたこだわりの帯なんですよ・・・
画像を大きくしたので、作品の素晴らしさをご堪能ください。
刺繍糸で毛並みを表現したものですが、光の当たり方を考え色に濃淡を出すことで立体感があり、よりリアリティーのある兎さんに仕上げられています。
それだけに好みが別れる商品と言えるかもしれませんね。
最も合わせやすい着物とすれば、色無地や江戸小紋のように主張が少ない無地感の着物に乗せると、帯の柄がクッキリと浮かび上がるかと思います。
ご注文をいただいたお客様はオンリーワンを望めれる方で、これまでにもいくつか訪問着などを染めさせていただきましたが、年々マニアックになられることから苦労致します。
しかし、私の店を頼って相談をいただくと血が騒ぐというのか、チャレンジしてくなりましてね~
ある意味で着物屋の原点を教えていただけているような気がしてなりません。
珍しい帯でもあったもので紹介させていただきました。
来年4月にこの店が20周年を迎えることから、その販促をいろいろ考えているところですが、切れ味のいいアイディアが思い付かず苦しんでいます。
その道筋として、今日まで続けてこれたことにへの感謝の心を伝えることが最初で、次に育てていただいた店が進化した姿をお見せできればと思っていて、その後に着物で遊ぶ場を設け、コミュニケーションを深める機会を作りたい。
この3つを柱にして何ができるかを考えていると、邪魔をするのは小さなプライドに商売人の顔も覗き出しなかなかピントが合いません。
駒を積み上げては積み木崩しのように壊し、また積み上げる。それを繰り返す日が続いていましたが、ようやくペンを持ち始めることができました。
苦しみの先に道があると信じ、青写真を書いてみようと思っています。
さて、どうなることでしょう・・・
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。