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どれだけ経験を積んでも、仕入れというものは大変難しいものです。
Aという商品が売れているからと、担当者の話をうのみにし、取り上げても売れないこともあれば、一目ぼれした商品を仕入れ、陳列してみると、即座にお嫁に行くこともあります。
これが商売の醍醐味かもしれませんが、お客様が手にしたいと思っていただける品を揃えるのが、仕入をする側の役割です。
経営の資源となるだけに、他店との差別化も頭に置かなくてはなりませんが、それだけに、センスや提案力、更には市場の動きもリサーチしておかねばなりません。
店が持つ個性というものが、そこから生まれる訳ですが、新しいものを追いかけていくことが求められるだけに、その重圧は計り知れないものがあります。
それらのことを頭に置いて、訪れる季節の受け入れ態勢を整えているところです。
そんな折に、仕入先から面白い商品の紹介をいただきましてね~
それがこちらの「かご型のセカンドバッグ」です。
大きさは幅25×高さ16㎝のもので、その作りとデザインに心を動かされています。
今日はそれをご紹介してみましょう。
このバッグをどのようにして使うのかと思ったら、蓋(ふた)付きのセカンドバックなんですね~
なんとも使いにくいバッグですが、このアイディアを誰が考えたのかと想像するだけで楽しい気持ちにさせられます。
「この無駄が面白い!」そんなことを呟きながらも、来店されたお客様にリサーチしてみることにしてみました。
お値段は税込19,440円の品です。
原形を見るなりお客様は、「おしゃれなバックだこと・・・」、その後に使い方を見せると、「これは面倒だ・・・! 蓋を置き忘れるかもしれない」とか、「両手で使うとなると不便だな~」などなど。
みなさん現実的で、撃沈されています。
なのに私の想像は広がります。
買い物をした時に、このバックからお財布を取り出したら、店の人は、面白いデザインのバックに驚くだろうな~
そんな遊び心が生活を豊かにするように思えてなりません。
成熟した市場だからこそ、変わり種の商品が求めれているのではないのでしょうか?
振り返れば、私の仕入れは遊び心に片寄っていて、無駄なものばかり。
そのことで、店のファンとなっていただけるお客様もいれば、的を外し、経営を圧迫しているところも少なくあります。
今回のケースは、ほんの一例で、増税後、消費が低迷している中で、新しい商品を見る度に迷いを引き寄せます。
面白さを取るか、現実を視るかで商品価値が180度変わる商品仕入れ、これは川上の作り手も同じょうな気持ちがうず巻いていて、危険を避けているこころが伺えます。
夢を語れなくなったらつまらないのにね・・・
私の格闘は、この仕事を続けている限りなくなることはないでしょう。
話しは変わりますが、開店当時から駐車場を共にしていた、お隣の美容院が6月の上旬に移転することになり、そのご挨拶にこられました。
国道沿いにポツンと二つ並んでいた店が、私の店だけになると思うと寂しくなりますが、新しい門出を祝福したいです。
みんないろんなことがあっても一生懸命、その心に触れる度に元気をいただいていますが、私も周りに人に影響力を与えるような夢を持ち続けたいと思います。
それではこれにて・・・
お休みなさい。