笑い話・「娘が持って行ったんだ~」

 開店前に結婚式の披露宴に主席される方の振袖の着付けから一日が始まりましたが、毎日が家と店の往復で、「時々、これでいいのかな~」、そんなことを思うことがあります。
子ども達が自立し、私の独り暮らしが始まっことで満たされないものがあるのでしょう。
それもようやく慣れ始め、今だから話せる笑い話を書いてみることにします。

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長女が新しい住まいに引っ越したのが、先月のゴールデンウィークが過ぎてまもなくのことでした。

婿さんと新しい生活を始めるにあたり、我が家にあるもので使えるものは何でも持っていっていいと伝えてありましてね~
必要な家電製品は買いそろえたものが家に置いてあり、連休中にまとめた生活必需品と一緒に引っ越しが始まりました。
茶の間や廊下にあった荷物がなくなった時は、「ついにその時が来たんだ~」と、寂しくてしかたありませんでしたが、そんな弱音を吐くこともできず、淡々と独り暮らしが始まることとなりました。
私が重荷に思うのは食事の準備で、その時を境に食品スーパーへ足を運ぶようになった訳ですが、或る日のこと、買ってきた豆腐にショウガを下ろして食べようと思ったら、下ろす道具がありません。
「娘が持って行ったんだ~」
しかたなく、ショウガをみじん切りにしたものを豆腐にかけて食べましたが、豆腐の旨味が味わえなくてね~
数日後、ご飯が少なくて、インスタントの焼きそばを作ろうと思ってフライパンを探すと、大きなフライパンはあるが小さなフライパンが見当たりません。
「娘が持って行ったんだ~」
それから数日後、今度は蕎麦を食べたくて、買ってきたものを茹でようかとザルを探すと、ザルがありません。
「娘は持って行ったんだ~」
ボールを代用して食べることができましたが、独りで苦笑いしていた私でした。
そのことを娘に話すと、急いで持って来ましたが、次は何が見当たらなくなっていることでしょう。
お母さんがいたなら、生活必需品も一緒に付き添って買いそろえていただろうに、それが叶わなかったことを愛おしく思っています。
娘の名誉のためにも言っておきますが、私に頼らずに新しい生活を始めていて、その力強さは社会人として、とても立派だと思っています。
頼りない親だが、私を踏み台にして、しっかり生きて行って欲しいし、旦那様を大切にして幸せな家庭を築いていってください。
私は独りで生きていける学習をしているところで、少しずつ身についているから心配しないでいて欲しいな~
さて、これからスーパで買い物です。
お客様に合うかと思うと少し恥ずかしいところもありますが、それも慣れました。
とにかく自由になったのだから喜びにしないといけませんね。
それではこれにて・・・
お休みなさい。