街のぞうり屋さんとしての役割を見直してみよう

 ここのところ来客が少なくて心が晴れません。
力不足と言わざる負えませんが、水面下では秋冬物の仕込みが始まっていて、不完全燃焼でいる気持ちを秋の店作りに向けて心を奮い立たせているところです。
今日も京都の和装小物メーカーが店に来ていて秋の展開の話しに。
新商品も含め、いろいろ話を煮詰めながら、「街のぞうり屋さん」としての役割をもう一度考えてみることにしました。

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手始めに、店にある在庫を新しい鼻緒とチェンジし、取り外した鼻緒を秋口にも履ける草履下駄を新しく用意して、それに取り付けることに・・・
そして新しいフォーマルの草履を加え、草履と下駄の充実を図ることにしました。
このようにして自分を納得させていますが、「らしさ」を店に反映させることって、とても難しいことだと思っています。

実は、草履に焦点を絞る前に、話題を集めているバッグを見せていただきました。
色合いがカラフルで、和装というよりかは洋装に限りなく近いバッグでした。
秋の店作りに生かしてみようかとも思いましたが、店作りのコンセプトに沿わないように思えたものでその提案をお断りしました。
ここが店作りの別れ道かもしれません。
世の中の流れに寄り添いながら人気を集めてる品を取り上げるべきか、基本理念を軸に和装という狭い選択しの中で新しい道を探し出そうとするのか?
その問いかけは何かにつけ、ついて回ります。
確か2年近く前のことだったと記憶していますが、地域に下駄屋さんがほとんどなくなっていて、店内に「街のぞうり屋さん」というネーミングで和の履き物を充実させたいと考えました。
チラシの一画に、開設を呼び掛けたこともありますが、鳴かず飛ばずの状態で今に至っています。
充実させたこだわりの下駄も人気を集めていると言い辛い現状です。
そんな折に、注文が多く入っているバッグを見せられ、「何をしたいのか?」を静かに問いただす時間がありました。
その時に、街のぞうり屋さんを開設した時の想いを思い出しましてね~
もう一度、店の役割を考えてみようと思ったしだいです。
市場もお客様も変化を求めているのが現在の社会です。
特に和装は洋装に呑みこまれ、マーケットが小さくなり続けています。
ましてや業績が伸び悩む日が続くと、「これでいいのか?」と思うのが正直な気持ちです。
そんな時に方向性を示してくれるのが、どのような店にしたいのかという「熱い想い」ではないでしょうか?
栄養ドリンクのような即効性のあるものではないだけに、想いを育てる努力と根気が求められているように思います。
結果を生み出せていない私が言うのも変ですが、そこに人生のロマンを感じています。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

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