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12月に入って、太陽がいちばん長く顔を覗かせたこともあるのか、来客の多い日となりました。
風もなく穏やかな一日でしたが、仕事をしていた時間よりお客様とお話しをする時間が長く、初売りの準備はいっこうに進みません。
年内は後4日もあるのでそんなに慌てていませんが、納得の行く店が仕上がるのはいつになることでしょう。
店はお正月の3が日だけお休みをいただきますが、新年4日からの初売りは「紬ウールの特集」を致します。
商品も揃い売り場作りに紛争しておりますが、その中から素敵なシルクウールをコーディネートしてみした。
それがこちらの組み合わせです。
明るいパステルカラーを基本とした格子柄に木綿の半幅帯でコーディネート。
「これがウールなの?」と、目を疑う人もいらっしゃるかもしれませんね。
タテ糸が絹でヨコ糸がウール90%・ナイロン10%になった織りのシルクウールで、爽やかさな仕上がりに心を揺らしています。
お値段も税込36,720円とリーズナブルで、着物に憧れていらっしゃる初心者の方には、手にしやすい価格帯ではないでしょうか?
それにおしゃれな雰囲気を持ち合わせ、裏地を付けないで着れるところにも魅力を引かれるかろ思います。
判りたすく言ってしまえば、夏の浴衣に変わる着物です。
このシルクウールにボルドー色をベースにお花のシルエットを黒で描いた木綿の半幅帯を合わせてみました。
春の風を感じる頃になれば、もう少し柔らかな色合いの帯を合わせもよろしいかもしれませんね。
そして、このコーディネートにおしゃれな華を添えているのが、七宝焼き「雪だるま」の帯留です。
これ一つで季節感を表現するのがおしゃれの極意。
合わせたリバーシブルの三分紐の色もコーディネートを壊さない明るい色で、治まりがいいかと思います。
このような色合わせは年代層で変わるかと考えていますが、都会的な香りが漂っていて好きですね~
最後のコーディネート価格を申し上げておきます。
シルクウール・・・・・・・・¥36,720
綿の半幅帯・・・・・・・・・¥13,824
リバーシブル三分〆・・・¥6,480
七宝焼き帯留・・・・・・・・¥7,560
この4点の合計金額は¥64,584となります。
これに1万円余しのオーダーメイド仕立てが加わりますが、これでおしゃれを楽しくことができるのであれば、価値あるコーディネートだと思います。
初売りにはこのような感じで紬ウールを紹介させていただきます。
よろしければ遊びにいらしてみてください。
おそらく初売りには、どこの専門店さんも高価な着物が並ぶでしょうが、私は目線を変えて着物に関心を持つ初級者に、着物の面白さを伝えたくて取り組んでみた企画です。
どこまでご理解をいただけるか分りませんが、業界の未来を背負っているという意味合いも含め、真摯に向き合ってみたいと考えています。
それでは、今日はこれにて店じまいです。
お休みなさい。