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毎回、情報紙「あ・うん」の制作に苦労させられていますが、2月号に染め織マップを編集して載せてみようかと思い調べてみると、知らない商品が随分あることに気づかされました。
私の認識不足で間違いがあるかもしれませんが、今日はそのことについて書いてみたいと思います。
京都・加賀・東京などの友禅染の産地は一般的に知れ渡っていますが、全国には着物や帯を生産している産地が数多くあります。
そこで調べてみると知らない商品が・・・
例えば北海道で作られてい「優佳良織(ゆうからおり)」、青森県の「南部裂織(なんぶさきおり)」、秋田県の「秋畦織(あきたあぜおり)」、島根県の「安来織「やすぎおり)」などたくさんありました。
そして「銘仙(めいせん)」の産地です
銘仙は大正から昭和にかけて女性の普段着として人気を集めた絹織物で、映画やドラマで拝見することがあっても新しい製品に触れることがありません。
それゆえに、詳しく知ろうとは思わなくて、調べてみて関東地区に6つの産地があることを知りました。
※銘仙の産地と特徴
足利銘仙 / 鮮明度の高い質感が特徴
伊勢崎銘仙 / 大きな草花模様、絣柄が得意
桐生銘仙 / 絣柄と小柄が特徴
秩父銘仙 / 玉虫色に光る質感と縞模様
八王子銘仙 / 変わり織りが得意
これらの銘仙はアンティークショップなどで取り扱いがあるのではないかと想像しますが、どれもが日常着として受け入れられてきた着物です。
時代が変わったと言えばそれまでですが、加速度を増して織物の着物が市場から消えようとしていて、産地の名前を拾い上げながら、私たちは片寄った商品群で着物市場を広げようとしている矛盾に気づかされました。
新しい年が訪れて、日本の経済界は景気が上向くような話をしていますが、伝統文化が置き去りになっていることを考えると寂しく思います。
進化する国民のニーズの中で、和装業界は限られた資源をどのようにして生かしていたらいいのかを問い直す必要があるのかもしれませんね。
ごく一般的な評論をしていてもしかたありませんよね~
店としては、着付けができる人を増やすことと、着物が着れる場を多く持って着物ファンになっていただける機会を一つでも多く設けることが望めれます。
店作りと共に、着物を生かすサービスをどのようにして取り組んで行けばいいのかを問いかけてみたいと思っています。
それではこれにて・・・
お休みなさい。