「北陸新幹線と兼六園」柄の染め帯・そして返ってこなかったボールが・・・

 張り詰めていた緊張が一気に解き放されのか集中力を失っています。
昨日で卯月展を終え今日は会場の後始末。
フロアーに敷いた畳を上げて、いつもどうりの売り場に戻さなくてはならないのですが、その意気込みは4・5時間で油切れ。
夕方近くになるとあくびが出て仕事が手につきません。
この時間になるとどうでもよくなってしまって投稿を始めたところです。
ここでも油が切れる前に楽しい帯の映像をアップしてみたいと思います。
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北陸新幹線と兼六園の柄を描いた、「ザ・金沢」の帯です。
この遊び心がいいでしょ・・・
季節が限定される帯は数多くあれども、ご当地の象徴的な模様が描かれた帯はそんなにあるものではありません。
それも一目だ判る帯って、趣味を超えた話題性の溢れる帯といえます。

スカイツリーがオープンしたときに、スカイツリーが描かれた帯が話題を呼び集めましたが、今度は「北陸新幹線で兼六園へ行こう!」と、訴えているかのような帯です。
また、県外からのお客様をお迎える、和のお仕事に従事していらっしゃる方に、おもてなしの技としてさりげなくお締めいただけると、感動を呼ぶのではないでしょうか?
とてもユニークな帯だったもので紹介させていただきました。
ところで、卯月展にて出会をいただいた感動が時間が過ぎても覚めません。
そして思います。
私と似た感性を持っていらっしゃる方が全国にたくさんいらっしゃるのではないかと・・・
日々の仕事は、そんな人を探すために、あれこれ悩んだりつまずいたりするのではないでしょうか?
見方を変えれば、店からのメッセージは投げたポールと似ています。
そのボールが返って来ることを信じて、催事を組んだり、他店との差別化を図っている訳ですが、それが簡単にボールが返っては来ません。
だから不安と恐怖感に襲われ、迷いが出るんですね~
勘違いしているのではないかと思ってみたり、他店の取り組みに魅力を感じ、違うボールを投げたくなるものです。
時には社会を恨むこともありますが、ビジネスとして割り切れない想いにも似た根っ子を変えることができませんでした。
それが歯がゆくて仕方ありませんでした。
そんな私ができることいえば、明けても暮れてもボールが返ってくることを信じて仕事と向き合うことでした。
それでも返ってきたボールは1割にも満たなかったかもしれません。
「いつか・キット」の法則は、私の持っている時間を限りなく使い、今に至っている気がします。
そんな時に、私の感性を認めてくださる方が私のフィールドに現れて、何事にも変えられない自信をいただくことができました。
タイミングが良かったのかもしれませんが、そんな些細なことに可能性を感じています。
そのためにも、店の情報源がとても重要な位置を占めるのかもしれません。
私のパソコンの技能ではブログに頼るしかありませんが、投げたボールが返ってこなくても、人生の価値観や着物に対する感性を認めてくださる方を探し続けたいと思っています。
それが一期一会の出会いであったとしても、感謝の気持ちを忘れずに、少しでも踏み出せる人間になりたいです。
まだまだ道は遠く、私にどれだけ時間が残っているのか分かりませんが、与えられた役割を極めることができたら、こんな幸せなことはありません。
早く切り上げるつもりでしたが、途中から熱を帯びて熱く語ってしまいました。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

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